【住み慣れた地域で最後まで──ソーシャルワーカーと在宅医療の交差点で】
- 恭祐 昼八
- 6月18日
- 読了時間: 3分
6月14日、札幌市北区のサンプラザホテルにて、「北海道医療ソーシャルワーク学会 第68回大会」が開催され、当院院長もシンポジウムに参加してきました。
🎤 テーマは「住み慣れた地域で最後まで」
今回のシンポジウムのタイトルは、『住み慣れた地域で最後までを実践する在宅医療のソーシャルワーク』
という、在宅医療の本質に迫る内容。
💬 多彩な立場からのシンポジスト
登壇された方々の立場も多様で…
訪問診療クリニックに勤務するソーシャルワーカーさん
医療・看護・介護・施設をワンストップで担う法人のSWさん
在宅支援病院からの視点を語る病院SWさん
「ソーシャルワーク」という言葉が、単なる“調整業務”を超えた役割を持っていることをあらためて考えさせられる時間となりました。
🏥 当院には“ソーシャルワーカーがいない”
逢縁クリニックは、実は開業以来、常勤のソーシャルワーカー不在で運営してきました。
現場ではよくこう聞かれます。
「どうやって患者調整や地域連携をまわしているんですか?」
答えは、「チームみんなで自然にやっちゃってます」。
調整業務だけであれば、未経験のパート事務さんが片手間でやれてしまう場面も少なくありません。(事実、全国の在宅クリニックではよくある光景です)
🤔 でも「だからSWが不要」とは思っていない
院長の発言の一部には、ちょっと言葉足らずな印象があったかもしれません。(「ソーシャルワーカーいらない派」みたいに受け取られたら違いますよー!笑)
真意は、「ただの調整役」ではないソーシャルワーカーの役割こそ、今求められているということ。
🔍 ソーシャルワーカーの本当の価値とは
本来のソーシャルワーカーの価値は、**“地域の医療資源と社会資源をつなぎ、不足している部分を見つけ、仕組みそのものを動かしていく”**ことにあります。
医療機関の特性を発信し、適切にマッチングする
ケアマネジャーや施設との信頼関係を構築する
情報が届いていない層に医療を届ける仕組みをつくる
“いきわたっていないところ”に、医療を届ける力。それこそが、在宅領域におけるソーシャルワークの真価だと、私たちは思っています。
📸 当日の一枚
登壇後、院長(写真左)と、大会長の勤医協中病院ソーシャルワーカー部長の行沢さんのツーショット。

行沢さんからは、「学会であのような積極的にフロアーから発言のあったシンポジウムは記憶にないくらいです」とお褒めの言葉(?)をいただきまし(笑) こういう対話こそが、現場に還元されていくんだなあと実感。
🌱 最後に
逢縁クリニックにはまだ常勤のソーシャルワーカーはいません。
でも、「誰にバトンを渡すか」「どんな情報を届けるか」「なぜ今この患者さんが困っているのか」を考えるのは、まさに日々、ソーシャルワークを実践しているのだと思います。
もし私たちと一緒にその役割を担ってくれるSWさんがいたら…いつでも大歓迎です!
📞 ご相談・お問い合わせ
逢縁クリニック
TEL:070-9003-3302
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