【訪問診療の運営は、マラソンだと思う】
- 恭祐 昼八
- 6月13日
- 読了時間: 3分
逢縁クリニックを立ち上げてからずっと感じていることがあります。
訪問診療のクリニックを運営していくことは、マラソンだ。
🏃♂️ 最初の10km:勢いと混乱の立ち上げ
地図もない、給水ポイントも見えない。それでもまず走り出した、あの最初の時期。
看護師がいない
依頼がない
ルールも未整備
でも、とにかく一歩踏み出さないと何も始まらなかった。小さな歩幅でも、「止まらない」ことに価値があると気づきました。
🕰 本当の意味で“長距離”を走るということ
訪問診療の運営が特殊なのは、「24時間365日」走り続ける必要があるという点。しかも、それが**“何十年も続く”**ということ。
夜中の看取り
休日の緊急出動
医師のバックアップ体制
看護師の夜間対応体制
それを支える事務方の連携
これらをすべて、“走り続ける前提”で整えなければいけません。
マラソンでいえば、「補給がなければ走れない」ように、支える体制がなければ持続できません。
🧭 走りながら整えるのが、在宅医療の常識
マラソンでは、途中でペース配分や靴のひもを見直すように、訪問診療も走りながら体制を変え続ける仕事です。
患者さんの増減に応じてスタッフを再配置する
訪問看護との分担を見直す
チャットやクラウドで記録をもっと効率化する
「いま最善」だったものが、半年後には時代遅れになっているかもしれない。だからこそ、常にチューニングを繰り返す必要があります。
💬 「走り続けること」が、価値になる
瞬間的なゴールはありません。ですが、“辞めない”ことにはものすごく大きな意味があると思っています。
いつもの先生が来てくれる安心感
ずっと知ってる看護師が変わらず支えてくれる信頼
どんなときでも電話をすれば繋がるという安心
それを**「今日もやる」「明日もやる」「10年後もやってる」**そう言える体制を整えることが、私たちの使命です。
👣 マラソンに必要なのは、走る人だけじゃない
誰かが先頭で走っている裏では、
給水所を用意する人
スタート地点を整備する人
応援する人
伴走してくれる仲間
そうした**“裏方の力”がなければ、マラソンは成立しません。**
クリニックも同じです。医師だけでも、看護師だけでも、絶対に続かない。事務、連携先、家族、仲間──すべてが支えてくれるチーム戦です。
最後に
訪問診療の運営は、ただ走るだけでは続きません。“走り続けるための工夫”と“辞めないための支え”が必要です。
ゴールのない道を、止まらず走る
苦しくても誰かと手を取りながら進む
その積み重ねが、患者さんの「いつも通りの暮らし」を守る
📞 お問い合わせ
逢縁クリニック
TEL:070-9003-3302
短距離ではなく、長距離を走る医療を。一緒に走る仲間、いつでも募集中です。
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