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【訪問診療は「来れば安心」…だけではない】



在宅医療をしていると、ご家族や施設スタッフからよくこう言われます。

「とりあえず来てもらえれば安心です」 「診てもらえれば何とかなるので…」

もちろん、診察に行くこと自体が大事なのは間違いありません。でも実は、訪問診療の現場では**「行った後に何をするか・何を考えるか」が本当の仕事**です。


🩺 来ただけで治療は始まらない

  • 血圧測定する

  • 聴診器をあてる

  • 顔色を見る

これだけなら正直、誰でもできます。

でもそこで重要なのは、

  • その血圧は「普段と比べてどうなのか」

  • その表情は「病的なのか、生活上の疲れなのか」

  • 今日の症状は「病気の進行なのか、一時的な波なのか」

比較し、考え、次の一手を決める。

そこに医師の介入価値があります。

🤔 安心のための「出動」になりすぎると…

  • 診察 → 「まあ今は大丈夫そうですね」

  • 診察 → 「点滴は今は不要です」

  • 診察 → 「脱水ではないですね」

  • 診察 → 「熱はあるけど経過観察で」

…つまり、診断には至らず“確認だけ”で帰るケースも多くあります。

もちろん、それも仕事です。でも「毎回呼べば安心」というスタイルが常態化すると、→ 診療リソースの無駄遣い本当に必要な緊急対応の優先度が下がるリスクもあります。

📊 診療の質は「診る準備」に左右される

実は、事前に提供される情報がとても大事なんです。

  • 体重は?

  • 水分は?

  • 排便は?

  • 直近の食事量は?

  • 服薬は?

  • 既往歴は?

  • 家族の心配ポイントは?

これらが整理されているほど、診察は“考える仕事”に集中できます。

🤝 「診に行く」と「判断する」はセット

訪問診療は「来てくれた」だけでは意味が半分。正しく現状を把握して、判断を持ち帰ることが仕事です。

だからこそ、「行く前」「行く途中」「行った後」すべてが大事。

私たちは今日も、「安心させるために行く」のではなく、「正しく考えるために行く」診療を心がけています。

📞 逢縁クリニック「行く」だけじゃなく「考えに行く」訪問診療を提供しています。


📞 ご相談・お問い合わせ

逢縁クリニック

TEL:070-9003-3302

 
 
 

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