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私達は「逢縁」と書いて、「おうえん」と読む、在宅医療を専門とする診療所です。
私は院長を務めます橋本です。
最初の記事に何を書こうか迷いましたが、まずはこのクリニックの名前の由来から。
うちには3歳の息子(2021年現在)がいますが、子供に名前をつけるときも、散々迷いました。
音と意味と、世間体と。。。(キラキラネームは避けたいかなって)
私にとって、いきなり起業した形になる当院は、もちろん子供みたいなものですから、いい名前をつけてあげたかったのです。
そこで、唐突に「名前」の機能について考えました。
名前をつけるとき、親は、通常「こんな子になってほしい」という願いを、文字に託します。
しかし、一旦社会に出てみると、他人の名前の文字自体を味わうことなんて、ありません。
他人にとって、人の名前は「音」として発する記号であり、Aさんでもなく、Bさんでもない、Cさんを言い当てるための道具に過ぎません。
ここで無機質なABCではなく、のぞみさんと、ひかりさんと、かがやきさん(ちなみに全部新幹線の名前です)を当てはめてみると、ポジティブな名前っていうだけで、なんだか親近感が湧くというか、いい気分になってきませんか。
他人にとっての名前の価値は、「音」にしたときの印象と切っても切れない関係にあるんだなと思い至るわけです。
(試しに、ぜつぼうさんと、くらやみさんと、かげりさんにしたらそれだけでしょんぼりできると思います。)
なので、音にこだわりました。
「おうえん」と聞いて、みなさんが最初にイメージするのは、「応援」ではないでしょうか。
応援と聞いて、なんだかふつふつと湧き上がるポジティブな感情に気づきませんか。
がんばっているあの人を思い出しませんか。
実は、「応援」は私の友人の好きな言葉なので、これを「音」としてもらうことにしました。
でも、医療機関で応援=yellだけだと意味がわからないじゃないですか。
だから、子供に名付ける親の気持ちで、漢字に願いを託しました。
当院の逢縁という字は、以下にまとめられます。
・音の意味は、患者さんの人生の最終盤を各方面から応援する立場でいたいというポリシー
・漢字そのままの意味は、私達との関わりをきっかけに、新しい御縁を繋ぐ(縁に逢わせる)というミッション
・逢縁という言葉は造語ではなくて、禅宗の言葉にある逢縁即宗(えんにおうてしゅうにそくす)「全てのものは単独で存在しているのではなくて、何かとの関わりや繋がり、縁の中にこそ存在している」というところからの引用です。
。。。
なかなか覚えにくいのですが、医療法人化したりするときや、事業継承の時に
あつむクリニック(橋本の名前はあつむといいます。)だと、(例)たかしさんに引き継ぎにくいじゃないですか。
なので、我が子に与える名前だけれど、理念共有もできるような付加価値をつけました。
創業者が大事だと思っていることを、仕事の中でスタッフに思い出してもらいながら、利用者さんや外部の方には「応援」というポジティブなイメージを持ってもらえるようになればいいな、なんて思ったりしています。
電話でのやり取りや、自己紹介の時に、「おうえんクリニックです」と言います。
「なんでおうえん?」と疑問に思っている方を見かけたら、このページを見せてあげてくれたら、すごく嬉しいです。
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