【保存版】終末期医療の選び方|自宅/病院/施設の違い・費用・在宅の流れまで完全ガイド
- 恭祐 昼八

- 10月1日
- 読了時間: 4分

終末期を「どこで、どう過ごすか」。いま考えておくほど、いざという時に慌てません。本記事は家族にも医療者にも役立つ実用ガイドです。
「終末期医療」「在宅医療」「緩和ケア」「看取り」「自宅か病院か」「費用」「連絡の流れ」を、はじめてでも5分で要点が分かるよう解説。逢縁クリニックは葬儀社との連携窓口も用意しています。
1. 終末期医療とは?(基本の用語)
終末期医療:病気が進行し治癒を目的としない段階で、痛みや不安を和らげる医療。
緩和ケア:痛み・呼吸苦・悪心・不眠などつらさ全体を和らげ、**生活の質(QOL)**を保つケア。
ACP(人生会議):ご本人の価値観・希望を、家族・医療介護者と事前に共有するプロセス。
目的は「長く生きることだけ」ではありません。納得して過ごすための選択を支えるのが終末期医療です。
2. 場所の選択肢と違い:自宅/病院/施設
自宅(在宅医療)
メリット:
いつもの環境で過ごせる/面会制限が少ない
意思決定の自由度が高い(生活リズム・食事・音・光など)
医療と介護を一体化しやすい
留意点:
症状変動に即応体制が必要(訪問診療×訪問看護)
家族の負担はチーム連携で軽くする(訪問介護・デイ・ショート)
病院(一般/緩和ケア病棟)
メリット:検査・処置の資源が近い留意点:生活の自由度が下がる/面会制限がある場合も
介護施設
メリット:日常ケアのベースが整う留意点:医療的必要度によって連携医の体制を要確認
正解は一つではありません。自宅⇄緩和ケア病棟の行き来も選べます。
3. 在宅でもできる医療と緩和ケア
疼痛コントロール:持続痛・突出痛の薬の種類/量/タイミングを微調整(副作用対策もセット)
呼吸のケア:在宅酸素、体位、吸入、不安の鎮静
消化器症状:悪心・便秘・食欲低下への支持療法、必要時の点滴
不眠・不安:環境調整+薬物療法/夜間の連絡手順を明確化
創傷・褥瘡ケア:処置・体位変換・マットレス調整
必要時の往診:痛みや発熱の“山”はその日〜翌日に下げる運用
逢縁クリニックは、訪問診療×訪問看護×薬局の即応チームで支えます。
4. 費用の考え方(医療保険・介護保険)
医療保険:訪問診療・往診・処置・薬などの医療行為
介護保険:訪問介護・デイ・福祉用具など暮らしの支援
自己負担は1〜3割が目安(所得・制度により異なる)
高額療養費・高額介護合算などの上限制度が利用可能
具体の金額は状態・回数で変わるため、個別に目安をご説明します。
5. はじめ方:在宅医療の流れ(初回〜看取り)
相談:電話・メール・ケアマネ経由。見学/家族面談だけでも可
初回訪問:病状・暮らし・希望を確認し、頻度(月1/2回)と連絡手順を決定
定期+必要時の往診:痛み・発熱・不眠などを同日〜翌日で調整
ACPの更新:希望する場所・治療の強さ・救急搬送の要否を定期的に見直し
看取りの準備:連絡先・死亡確認・書類・葬儀連絡の手順表を共有
逝去時:訪看 or 当院へ連絡→医師が死亡確認→葬儀社へ連絡→手続き
6. 葬儀の相談窓口について
当院は複数の葬儀社と連携しています。事前相談で以下を手配可能:
相見積り(費用の比較と内訳の説明)
希望の整理(宗教・規模・会場・参列範囲)
事前見学(会場・安置施設)
医療チームと葬儀社が連携し、看取りからお見送りまで切れ目なく支援します。
7. よくある質問(FAQ)
Q1. 自宅で本当に痛みはコントロールできますか?A. 多くの方で可能です。同日〜翌日の調整で“山”を越える体制を取っています。
Q2. 家族の負担が心配です。
A. 訪問看護・訪問介護・デイ・ショート等を組み合わせ、休める仕組みを作ります。
Q3. 夜間や休日は?
A. 連絡手順を共有。必要時は往診・臨時訪問で対応します。
Q4. 自宅・病院・施設、どれが正解?
A. 正解はご本人の価値観次第。行き来も可能です。まずは希望を言語化しましょう。
8. 相談先・お問い合わせ
「どこまで家でできる?」「今の状態でも対象?」——質問からでOK。見学・ご家族面談・他院からの相談も歓迎します。
📞 070‑9003‑3302
📍 札幌本院:札幌市北33条西2丁目1-15 KANTINE
📍 白老町:白老町東町4丁目6-7 白老町総合保健福祉センター(いきいき4・6)内






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