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〖サイレントキラーの正体〗在宅医が見た「放置高血圧」が壊す生活

当院の訪問診療を受けてる患者様のほとんどが高血圧をお持ちなので記事にしました


— 冬の札幌で起きがちな5つの落とし穴と、今日からの対策

「症状がない=大丈夫」じゃない。高血圧は静かに進み、ある日“ドン”と合併症を起こします。特に冬の札幌は、寒冷・入浴・脱水・塩分過多が重なり血圧スパイクが起きやすい季節。訪問診療の現場で見てきた「崩れ方」と「守り方」を、家で実行できる形でまとめました。

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1|なぜ無症状が危険?——血管が“すり減る”メカニズム

血圧が高い状態が続くと、血管は内側から圧で押され続ける厚く・硬く・もろくなる(動脈硬化)。初期は痛くも痒くもないため放置されがちですが、ある日突然「詰まる/破れる」で大事故に。ここが“サイレントキラー”たる所以です。



2|冬の札幌で“血圧スパイク”を招く3トリガー

  1. 寒冷刺激:玄関・脱衣所の急な冷えで血管が収縮。

  2. 入浴:熱い湯・長湯→のぼせ→入浴後の反動低血圧→転倒・失神。

  3. 脱水+塩分:汁物・漬物・鍋の出汁で気づかぬ過塩&水分不足。

入浴ルールの鉄板:脱衣所を暖める/湯は40℃前後・10分以内/上がる前にゆっくり立つ/入浴前後にコップ1杯の水。

3|放置で起きる“5大ダメージ”

  • 脳卒中(脳梗塞・脳出血):言葉が出ない/片側が動かない/顔のゆがみ。

  • 心筋梗塞・狭心症:胸の痛み・圧迫感・冷や汗。

  • 心不全:息切れ・むくみ・体重増。

  • 腎障害(CKD):むくみ・だるさ・貧血、やがて透析リスク。

  • 眼底障害:視力低下・かすみ目(生活の質を直撃)。


4|今日から始める“家でできる”最短ルート

① 家庭血圧を“運用”する

  • 朝晩(起床後・就寝前)に同じ姿勢・同じ腕で測る

  • 月の平均を記録(単発の高低に振り回されない)

  • 早朝高血圧は要注意=朝の脳卒中リスクに直結

② 減塩は“出汁と香り”で

  • 1日食塩6g未満を目安に、汁は“半分残す”/出汁・酸味・香味野菜で満足度アップ

③ 体を“冬モード”に

  • 1日合計30分の“軽く息が上がる”歩行を分割で

  • 禁煙・節酒(特に寝酒は夜間の血圧を乱す)

④ 入浴は“設計”で安全に(前述の鉄板ルール+脱衣所ヒーター


5|在宅医療ならではの伴走(逢縁クリニックの運用)

  • 測る→記録→共有をチームで:看護師が家庭血圧ノートを一緒に作り、薬剤師は一包化+残薬ゼロ設計

  • 冬の急変に先手:夜間・休日の連絡基準(息苦しさ/激しい頭痛/胸痛/意識変化は即連絡)。

  • 薬は家まで:副作用や飲みづらさは訪問薬剤とセットで早期に修正。

  • 退院直後48時間の再評価:在宅へ切り替わる“継ぎ目”で血圧・睡眠・水分を総点検。


6|受診・相談の目安(冷蔵庫に貼る版)

  • 今すぐ救急:激しい頭痛+吐き気/片麻痺・ろれつ不良/胸の強い圧迫感・冷や汗/意識がぼんやり

  • 早めの受診・連絡

    • 下の血圧(拡張期)が連日90以上が続く

    • 朝の平均が高い/ふらつきや動悸が増えた

    • むくみ・息切れ・体重増(2–3日で+1kg)

まとめ|“測る・守る・続ける”が勝ち筋

高血圧は静かに進むけれど、静かに戻せる病気です。家庭血圧の運用+生活の微修正+必要なら薬——この3点の継続が、最も確実に未来の合併症を減らします。冬の札幌でも家で完結できるよう、逢縁クリニックは医師×訪問看護×薬剤で伴走します。**「まずは一回だけ」**の相談でもOK。


📞 お問い合わせ逢縁クリニック

📍札幌本院:札幌市北区北33条西2丁目1-15

白老町:白老町東町4丁目6-7 白老町総合保健福祉センター(いきいき4・6)内

 
 
 

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