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【症例レポ】在宅でここまでできる皮膚潰瘍ケア(閲覧注意)


86歳/歩行・自己処置が難しく通院継続でも改善乏しい慢性潰瘍の方について、皮膚科形成外科の先生から当院へ連携相談。


その日の動き(当日)

  • 訪問診療を即日承諾訪問看護も同日導入

  • 当院の看護枠が特別指示で埋まっていたため、信頼する訪問看護ステーションへ連携(本日中に特指示発行)

  • 処置物品(メロリンガーゼ、エラスコット等)を当院で準備し手渡し


    訪問看護ステーションかなうの川越敬太所長です

    わざわざ取りに来てくれてありがとうございます!


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特別指示(抜粋)

  1. 創部洗浄:泡石鹸+ぬるま湯でていねいに。1–2日に1回

  2. 保護:プロペト塗布→上からメロリンで被覆(なければプロペト多め+ガーゼ)

  3. 圧迫足趾の付け根から膝下までエラスコットで連続巻き。足背も忘れずに圧迫(足関節だけだと足背が腫れるため)

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小出血は許容範囲。**「よく洗う+確実な圧迫」**が最重要。

なぜ在宅が効くのか

  • 毎日〜隔日の“確実な圧迫”が要。通院より在宅の方が継続しやすい

  • 洗浄・被覆・圧迫を同じ手順で繰り返すことで治癒軌道に乗せられる

  • 痛み・浸出・感染徴候はその日〜翌日に調整

ご家族・ケア者へのポイント

  • 朝のむくみが少ないタイミングで巻く/皺を作らない

  • ずれやすい部位(足関節・足背)を重点的に

  • レッドフラッグ:発熱・悪寒、急な疼痛増悪、悪臭・膿、足趾の色変化→すぐ連絡

免責:本記事は一般的情報です。個別の治療は診察にて判断します。

 
 
 

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