その時に慌てないために——終末期の選択肢と家族ガイド+葬儀相談窓口
- 恭祐 昼八
- 5 分前
- 読了時間: 4分

「どこで、どう過ごすか」を、いまできるだけ軽いうちに決めておく。——ご本人と家族の負担を最も減らす方法です。
5分で要点
場所の選択肢:自宅/病院(一般病棟・緩和ケア病棟)/施設(特養・老健 等)
在宅でも可能:痛み・息苦しさ・不安・便秘・不眠などの症状緩和、点滴、酸素、褥瘡ケア、看取り
意思決定(ACP):希望する場所・治療の強さ・救急搬送の要否を事前に共有
支えるチーム:訪問診療×訪問看護×薬局×ケアマネ×福祉用具——“その日〜翌日”に山を下げる即応
逝去時の流れ:かかりつけ(または訪問看護)に連絡→医師が死亡確認→葬儀社へ連絡→必要書類の手続き
葬儀の相談窓口あり:当院は複数の葬儀社と連携。事前相談・相見積り・費用の透明化に対応します
どこで過ごす?——場所ごとのメリット/留意点
自宅
メリット:いつもの環境、家族のペース、面会制限が少ない/意思を尊重しやすい
留意点:急な症状変動に即応体制が必要(訪問診療・訪看の連携で対応)
病院(一般病棟/緩和ケア病棟)
メリット:検査や処置が必要な時に医療資源が近い
留意点:面会制限や生活リズムが病棟基準/自宅希望とのギャップが生じることも
介護施設
メリット:日常ケアのベースが整う/家族負担の軽減
留意点:医療的必要度によっては連携医の体制を事前確認
正解は一つではありません。**「いま自宅」「必要時は緩和ケア病棟」「また自宅へ戻る」**といった“行き来”も選べます。
在宅で本当にできる?——症状緩和の実際
痛み:持続痛と突出痛を分け、薬の種類・量・タイミングを微調整。副作用(便秘・吐き気・眠気)も同時にケア。
呼吸:在宅酸素、体位、吸入、不安の鎮静までセットで。
不眠・不安:生活リズム・照明・排泄動線の調整+必要時の薬物療法。
食事・水分:嚥下の状態に合わせた形態、口腔ケア、必要時は点滴で“山”を越える。
当院は訪問診療×訪問看護×薬局で、同日〜翌日に調整できる運用を標準化しています。
迷わないためのACP(人生会議)メモ
希望する場所(自宅/病院/施設)
症状が強い時の救急搬送の希望
延命治療の希望(人工呼吸器・経管栄養・輸液 等)
連絡窓口(家族代表/ケアマネ/かかりつけ)
葬儀の希望(宗教・規模・場所・連絡先のメモ)
書式は自由。家族間で共有し、医療・介護チームにもお知らせください。
もしもの時(逝去時)の連絡フロー
訪問看護 or 当院へ連絡(24hの連絡先を初回に共有)
医師が訪問し、死亡確認/死亡診断書の作成
葬儀社へ連絡(当院からのご紹介も可能)
お見送りの準備(安置・納棺・役所手続きは葬儀社がサポート)
事件性が疑われる場合などは例外的な手続きが必要です。個別にご案内します。
葬儀の相談窓口(当院の連携について)
当院は複数の葬儀社さまと連携しています。以下を事前相談で手配できます。
相見積り:複数社の費用比較と内容の説明
希望の整理:規模・宗教・会場・ご参列の範囲・返礼品など
透明性:紹介料や値引きの有無など、費用の内訳を明確化
事前見学:会場や安置施設の確認
医療チームと密に連携し、看取りの場からお見送りまで切れ目なく支援します。
よくある質問
Q. 在宅で本当に痛みはコントロールできますか?
A. ほとんどのケースで可能です。同日〜翌日の調整で“山”を越える運用を取っています。
Q. 家族の負担が心配です。
A. 訪問看護・訪問介護・デイ・ショートステイ等を組み合わせ、休める仕組みを作ります。
Q. 夜間や休日は?
A. 連絡手順を共有。必要時は往診・臨時訪問で対応します。
Q. 葬儀の費用感がわかりません。
A. 事前相談で複数社の見積りを比較できます。費用の内訳を開示し、納得感のある選択を支援します。
まずはご相談ください
「どこまで在宅でできる?」「今の状況で対象?」——質問からで構いません。ご家族面談、他院からの相談、葬儀の事前相談もお受けします。
📞 お問い合わせ逢縁クリニック
📍札幌本院:札幌市北区北33条西2丁目1-15 KANTINE
📍白老町:白老町東町4丁目6-7 白老町総合保健福祉センター(いきいき4・6)内
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