在宅医療で大切にしている「三原則」|逢縁クリニックのスタンダード
- 恭祐 昼八
- 6 日前
- 読了時間: 3分

在宅医療は、病院とは違い、「生活そのものの中で行われる医療」です。
その中で、私たち逢縁クリニックが大切にしているのが、
「安心・安全・清潔」の三原則です。
✅ これが“在宅”で暮らすための最低条件
どんなに高齢であっても、どんなに病気が進行していても、「家で過ごしたい」という想いはとても自然で大切な感情です。
でも私たちは、“ただ家にいること”が在宅医療ではないと思っています。
在宅での暮らしを支えるには、「安心・安全・清潔」最低限この3つが保たれている必要があります。
🔹 安心
誰かが見守ってくれる・連絡が取れる
困ったときに医療や介護にすぐつながる
服薬管理や症状の変化に不安がない
🔹 安全
転倒リスクが高くない環境か
火の元や事故の心配が少ないか
周囲の人に過度な負担や迷惑がかかっていないか
🔹 清潔
排泄や入浴がある程度清潔に保てているか
患者さん本人が「人としての尊厳」を持てているか
衛生状態が保たれており、感染などのリスクが少ないか
💭 在宅=“自由”ではない。そこには責任も伴います
「たとえ排泄まみれになっても、家にいたい」「何度転んでも、絶対に施設には入りたくない」
その想いを否定したいわけではありません。
でも、現実的には──・転倒を繰り返して周囲に迷惑をかけている・うんち・おしっこまみれのまま何時間も放置されている・独居で急変時に誰も気づかないまま過ごしている
…そんな状況を**「在宅の尊重」だとは私たちは考えていません。**
🏥 逢縁クリニックのスタンダード:「安心・安全・清潔」ありきの在宅
在宅医療は、誰かの努力や犠牲の上に成り立ってはいけないと思っています。
「どうにかすれば家で見れるでしょ」ではなく、“現実的に可能な環境”を整えられるかどうかが、私たちがご自宅での継続を検討する大きな基準です。
🔁 どうしても自宅にこだわるなら、「相当な努力」が必要です
たとえば、
ケアマネジャーが何度も何度も家に足を運んで調整
ヘルパー・訪看・家族が連携して支え続ける
医療・介護がフル稼働で支援する体制が必要になる
現実には、相当な支援と環境整備が必要になります。
🎯 正解はない。けれど、私たちの判断軸は明確です
在宅か施設か。家族が看るのか、専門職に任せるのか。
その答えに“絶対の正解”はないと思います。でも、逢縁クリニックはこう考えます。
「安心・安全・清潔」な環境が保てること。それが在宅医療を“続けていいかどうか”の私たちの判断軸です。
💬 最後に
「家にいたい」という声に、私たちはしっかり耳を傾けます。でもその上で、「本当にこの環境で家にいることがその人の幸せか?」を、冷静に、一緒に考えていきたいと思っています。
それが、**患者さんにも、家族にも、そして支援者にも無理のない“逢縁スタンダード”**です。
📞 お問い合わせ・ご相談
逢縁クリニック
TEL:070-9003-3302
「どこで過ごすか」よりも、「どう過ごせるか」。逢縁クリニックは、人として当たり前の暮らしを支える在宅医療を目指しています。
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