要支援/要介護の使い分け 完全ガイド(図解・保存版)
- 恭祐 昼八
- 1 日前
- 読了時間: 3分
3分で要点→10分で実務が分かる。申請の流れ、サービス早見表、費用・見直しの勘所を在宅医療の視点でまとめました。
(自治体・個別条件で変わる点は注記しています)
① 超要点(図解
┌──────────────┬──────────────────────────┐
│ 要支援1・2 │ “これ以上悪くしない”ための介護予防 │
│ 〔入口:地域包括〕 │ 総合事業(短時間デイ・訪問型支援・生活援助 等) │
│ 支給限度:小さめ │ できることを維持するためのメニュー中心 │
├──────────────┼──────────────────────────┤
│ 要介護1〜5 │ “生活を成り立たせる”ための介護量を確保 │
│ 〔入口:居宅ケアマネ〕│ 訪問介護・訪問看護・通所リハ・福祉用具・住宅改修 等 │
│ 支給限度:区分で拡大│ 使える選択肢が幅広い │
└──────────────┴──────────────────────────┘
※ 医療(訪問診療・医療保険の訪問看護)は要支援でも利用可(制度レーンが別)
② 申請〜利用開始まで(図解フロー)
[ 申請(市区町村) ]
↓
[ 認定調査 ] + [ 主治医意見書 ]
↓
[ 一次判定 ] → [ 二次判定(審査会) ]
↓
[ 認定結果:要支援1・2/要介護1〜5/非該当 ]
↓
[ ケアプラン作成:要支援→地域包括/要介護→居宅ケアマネ ]
↓
[ サービス開始 ]
※ 状態が変われば「区分変更申請」で見直し可能
③ 使い分けの目安(簡易フローチャート)
日常の手助けは…
├─「時々・見守り中心」 → 要支援を検討
├─「常時・複数場面」 → 要介護を検討
└─「急な発熱/転倒/意識変化」→ 医療(受診・訪問診療)を優先
“サービスが足りない/負担が大きい”→ 区分変更申請
④ サービス早見表(一般的な目安)
サービス | 要支援 | 要介護 | メモ |
訪問介護(生活援助・身体) | ○(総合事業/内容に制限) | ○ | 自治体仕様あり |
訪問看護(介護保険枠) | △(要件あり) | ○ | 医療保険での訪看は要支援でも可 |
通所系(デイ/通所リハ) | ○(総合事業) | ○ | 目的に応じて選択 |
福祉用具貸与 | △(軽度者は対象限定/特例) | ○ | 種目に制限あり |
住宅改修(手すり・段差解消) | ○ | ○ | 上限・事前申請あり |
ケアプラン作成費 | 0円(保険給付) | 0円(保険給付) | 本人負担なし |
⑤ 費用の考え方(つまずき防止のコツ)
自己負担:原則1割(所得で2〜3割)
支給限度額:月の上限枠内は負担割合、超過分は全額自己負担
医療と介護は別勘定:高額療養費(医療)、高額介護サービス費(介護)は同時に活用できることあり
公費の併用:障害・難病・小児慢性等の受給者証で実負担が下がる場合あり
例:「通院タクシー代が毎回高い」→ 訪問診療に切り替えで実負担を圧縮できることが多いです。
⑥ よくある疑問(Q&A)
Q. 要支援と要介護、どちらを“狙う”べき?
A. “狙う”より実態に合わせる。必要量が増えているなら区分変更申請を。
Q. 認定は下りたが状態が急に悪化した
A. 医療(受診・訪問診療)を優先し、落ち着いたら区分変更で介護量も見直し。
Q. 在宅か施設か迷っている
A. 目的(安全/リハ/看取り)と家族の負担で決める。ショート・緊急時のブリッジも設計可能。
⑦ 在宅医療チームができること(逢縁の伴走)
主治医意見書の作成、申請の段取り支援
栄養・嚥下・疼痛・認知の総合評価+薬剤の見直し
訪問看護・リハ・ケアマネと同時並行でプラン設計
ACP(人生会議):望む/望まない医療、看取りまでの見取り図を言語化
在宅⇄病院のブリッジ設計(短期入院・レスパイト・看取り)
ポイントは、「介護だけ/医療だけ」にしないこと。両輪で設計すると、入院回数と不安が確実に減ります。
📞 お問い合わせ逢縁クリニック
📍札幌本院:札幌市北区北33条西2丁目1-15 KANTINE
📍白老町:白老町東町4丁目6-7 白老町総合保健福祉センター(いきいき4・6)内
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