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【「お風呂、最後にいつ入りましたか?」】何年も入浴していない方と出会って思うこと

訪問診療をしていると、ときどき耳を疑うような話に出会うことがあります。

「もう3年くらい、風呂に入ってないな」「寒くてね。お湯をためるのも大変で…」「昔、転んでから怖くなっちゃって」

驚かれるかもしれませんが、実際に「何年もお風呂に入っていない」という方は、けっして珍しくありません。


🚿 入浴していないことの身体への影響

単に「清潔じゃない」という問題にとどまりません。

❌ 皮膚トラブル

  • 古い角質や汗、皮脂が蓄積しやすくなり、皮膚が荒れやすくなります

  • 湿疹やかゆみ、感染症(とくに真菌や細菌)リスクも高くなります

❌ 感染症の温床に

  • とくに陰部・足の間などは蒸れやすく、褥瘡や白癬(いわゆる水虫)につながることも

❌ 認知・精神面への影響

  • 自分の匂いや状態に敏感になり、他人との接触を避けるようになる

  • 引きこもりやうつ状態を助長することも

🧠 でも、「入らない」のには理由がある

誰だって「清潔でいたい」「お風呂は気持ちいい」と思っています。それでも入らない、入れない理由があります。

  • 転倒が怖い(過去に浴室での骨折経験あり)

  • 誰にも見られたくない(羞恥心や介助の抵抗)

  • 経済的な事情(ガス代・水道代の節約)

  • 「どうせまた汚れるし」とあきらめの気持ち

私たちは、“入ってないこと”を責めるのではなく、“入れなかった理由”を一緒に探します。

🩺 医療と生活はつながっている

お風呂に入れないことが、

  • 皮膚の問題になり

  • 感染の引き金になり

  • QOL(生活の質)をじわじわ下げていく

生活のことは、医療のことでもあると、訪問診療を通して実感しています。

🏥 逢縁クリニックの取り組み

当院では、

  • 清拭や陰部洗浄の指導

  • 訪問看護との連携による入浴支援

  • 介護サービス導入の提案

  • ヘルパーさんの訪問調整など、少しでも「心地よく暮らせる」ようなお手伝いをしています。

💬 最後に

「お風呂、入れてないんです」と話してくれたその方に、私たちはこう言います。

「じゃあ、入れる方法を一緒に考えましょうか」

お風呂に入れたその日、ほっとした顔で笑ってくれるその姿を、私たちは何度も見てきました。


📞 ご相談・お問い合わせ

逢縁クリニック

TEL:070-9003-3302


お風呂に入ることは、ぜいたくじゃない。清潔は、心と体の健康の土台です。「入れない理由」がある方こそ、逢縁に相談してくださいね。

 
 
 

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診療時間 月〜金 9:00~17:00

北海道札幌市北区北33条西2丁目1-15 KANTINE 2-3F

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