在宅や施設でも点滴は可能です|意外と知られていない医療の仕組み、ご説明します!
- 恭祐 昼八
- 4月7日
- 読了時間: 3分
「点滴って、病院じゃないとできないですよね?」
「施設や在宅で点滴が必要になったら、入院しかないのでは?」
…こんな声を、ソーシャルワーカーさんやケアマネジャーさん、患者様ご家族様からいただくことが少なくありません。
実は、逢縁クリニックでは在宅や施設でも点滴治療が可能です。今回は、在宅医療での点滴の仕組みと、処方箋で対応できる点滴の一覧、物品供給の方法についてご紹介します。
1. 在宅・施設でも点滴治療は「可能」です!
訪問診療を受けている方で、以下のような状況では在宅や施設でも点滴が適応になります。
適応例
✅ 脱水状態(経口摂取が困難)
✅ 感染症の治療(抗菌薬の点滴)
✅ 栄養補給(点滴によるカロリー・ビタミン補充)
✅ 薬剤の投与(吐き気止め・利尿剤・鎮痛薬など)
※病態や背景に応じて、医師の判断のもと対応いたします。
2. 点滴薬の一部は処方箋でも対応可能です
「訪問診療でしか点滴はできない」と思われがちですが、薬局で処方できる点滴薬も多くあります。訪問看護師や施設看護師が管理できる範囲であれば、処方箋を発行し、点滴を続けることが可能です。
💊 処方箋で対応可能な点滴薬(例)
薬剤名(商品名) | 主な用途 | 備考 |
生理食塩水(NS) | 脱水、希釈など | 基本の輸液 |
乳酸リンゲル液(ソルラクト) | 脱水、循環維持 | 外来でも広く使用 |
ブドウ糖液(5%、10%) | 低血糖、栄養補助 | 食事がとれないときに使用 |
ビタメジン、ネオファーゲンC等 | ビタミン補充 | 栄養補助に有効 |
メイロン(重曹) | 代謝性アシドーシス | 状況により使用 |
ラシックス注 | 利尿剤 | 呼吸苦・心不全に対して |
ガスター注 | 胃薬 | ストレス潰瘍予防など |
プリンペラン注 | 吐き気止め | がんや感染症のサポート |
抗菌薬(クラフォラン、ロセフィンなど) | 感染症治療 | 使用条件あり・医師判断で |
※上記はあくまで一例です。個別の疾患や症状により、内容は調整します。
処方できない薬剤は院内で在庫して使用することも多々あります
3. 物品(注射針・点滴セットなど)はクリニックが供給します
点滴に必要な物品も「病院じゃないと使えない」と思われがちですが、逢縁クリニックでは、以下のような必要な物品を医療機関から供給し、在宅・施設で使用できる体制を整えています。
🧰 供給可能な主な医療材料
点滴ルート(翼状針・留置針)
点滴バッグ・輸液ポンプ(必要に応じて)
三方活栓・クレンメ・滅菌ガーゼ・アルコール綿
テープ類(フィルムドレッシングなど)
必要な資材は、訪問時にスタッフが持参するか、あらかじめ施設に設置しておくことも可能です。
4. 「できない」と思われがちな点滴、まずはご相談ください
在宅医療は進化しています。「点滴=入院」の時代ではありません。
✅ 処方箋で点滴治療を継続できる
✅ 必要な医療材料は当院から供給可能
✅ 看護師の指導・管理のもとで安全に実施できる
✅ 緊急時の対応や、医師との連携も万全
これらの点を知っていただくだけで、患者さんの入院を避け、在宅・施設での療養を選択肢として持てるようになります。
5. ケアマネジャーさん・ソーシャルワーカーさんへ
「これはできるの?」「こういうケースでも点滴できる?」そんな疑問がありましたら、まずは逢縁クリニックまでお気軽にご相談ください。
📞 お問い合わせ:070-9003-3302
📍 住所:北海道札幌市北区北33条西2丁目1-15 KANTINE 2-3F
🌐 ホームページ:https://www.o-en-clinic.com
「できるかどうか」で迷う前に、「相談してみる」ことから一歩が始まります。在宅医療・施設ケアの可能性を一緒に広げていきましょう!
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