「“プチ炎上”から見えた本音と希望――シンポジウム振り返り」②
- 恭祐 昼八

- 8月4日
- 読了時間: 2分

シンポジウムのアンケートには、嬉しい声や前向きな意見が多く寄せられる中、とても印象に残るコメントが一つありました。
「シンポジウムは、最後のやりとりがなければ非常に見直した方が良い内容だと感じました。学会に来ているのに、浮雲クリニックさん以外は、MSWとしての関わりや考えがなく、シンポジストからただの施設紹介という範囲に留まっており、聞くに耐えませんでした。おうえんクリニックの先生に火がついたことで、活発な議論の場となり、中川先生がいていただけてよかったと感じました。MSWとしてのプライドもまだまだ、皆さんに残ってることも確認できてよかったです。」
最初に読んだ時は、正直「強いな…!」と感じました。 でも、よく読むとそこには、“シンポジウムという場への期待の高さ”と、“ソーシャルワーカーとしての誇り”が込められていると気づかされます。
施設紹介で終わらせてはいけない。 表面的な連携紹介ではなく、もっと現場で起きている“ぶつかり”や“矛盾”、そして“葛藤”を共有してほしい。 そんな願いが行間から伝わってきます。
そして、今回の対話に火がついた瞬間を「よかった」と感じてくれたことも、まさにあのシンポジウムの狙いだったので嬉しく思います。
MSWとしての視点、医師としての視点、制度運用側としての視点。 どれも正解ではないけれど、ぶつけ合うことで見えてくる「共通項」が必ずある。
言葉が強いと、つい防御反応を起こしそうになりますが、 その奥にある「よりよくしたい」という気持ちは、誰もが共通で持っているものだと思います。
今回のような率直なコメントが出てくる空気感こそ、大事にしていきたいと改めて思いました。
強い言葉の裏には、強い願いがある。 その願いを、次の現場につなげていけたらと思います。






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