「“プチ炎上”から見えた本音と希望――シンポジウム振り返り」③
- 恭祐 昼八

- 8月5日
- 読了時間: 2分

6月に行われたシンポジウムでは、訪問診療の現場におけるソーシャルワーカー(MSW)の必要性について、さまざまな意見が交わされました。
今更ですが、アンケートなどを拝見させていただき面白いとおもったものを抜粋してコメントさせていただいております。
■シンポジウムでは訪問診療領域でのソーシャルワーカーの必要性の賛否について議論が行われ 、両者の意見どちらも理解できるものであった。またソーシャルワーカーは病院内での勤務と いう強い印象があるため、地域にでて活動を行い、地域に知ってもらう必要性があると感じた 。それが基調講演で関さんが話していたことにつながると思った。
関さんの話非常に同意できる話でした。当院もそれをしたいというソーシャルワーカーであればぜひ一緒に働いてほしいと思っています
「MSWは訪問診療に必要か?」という問いに対して、賛成・反対の立場からの意見がぶつかる場面もありましたが、不思議とどちらの意見にも納得できる部分があると感じました。
MSWは本来、患者の生活背景に寄り添い、制度と現場をつなぐ存在。病院という枠の中で機能することもあれば、地域に出て、実際の生活の現場でその力を発揮することもある。どちらが“正しい”というものではなく、その役割をどこでどう発揮するかという問いなのだと思います。
その意味で、基調講演で関さんが語っていた「もっとソーシャルワーカーは外に出て、地域でソーシャルワークをするべき」という提言は、まさにこの議論の核心でした。
“病院にいるもの”という固定的なイメージを打ち破るには、
地域でMSWがどう動いているのか
訪問診療や多職種連携の現場で、どんな支援をしているのか といった“生きた事例”をもっと可視化していく必要があると感じます。
MSWは「病院の中で完結する存在」ではなく、地域における暮らしの支援者として、その居場所や役割を広げていける存在だと、あらためて実感しました。
訪問診療の現場でも、在宅療養の現場でも、制度の間に落ちそうになる人がたくさんいます。 そこを支えるためにこそ、MSWの視点と行動が“外”に必要なのだと、今回の議論を通じて確信しました。






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