【ご家族に“罪悪感”を抱かせないケアを】
- 恭祐 昼八
- 12 分前
- 読了時間: 2分

訪問診療をしていると、ご家族からこんな言葉をよく耳にします。
「もっと早く気づいていれば…」 「私がちゃんと見ていれば、こうならなかったかもしれません」
その言葉の奥には、深い罪悪感があるのだと思います。 でも、私たちはそれを「そんなことないですよ」と軽く流すのではなく、 しっかり受け止めながら、“責めなくていいんですよ”と伝える医療を大切にしています。
💭 ご家族は、ずっと頑張ってきている
介護は、毎日のこと。
排泄介助をしながらの生活
食事のたびに工夫を重ね
夜中に何度も起きて様子を見る
誰にも褒められることなく、でも「当たり前」のように続けている。 それだけでもう、十分に“すごい”ことなんです。
🩺 私たちは、「医療」としてそこに寄り添いたい
訪問診療は、ただ患者さんを診るだけではありません。
ご家族の心の疲れに気づく
「できていないこと」より「やれていること」に光を当てる
「これで大丈夫ですよ」と伝える
私たちは、“支える人を支える”という視点をとても大切にしています。
🤝 失敗してもいい。完璧じゃなくていい。
在宅介護に「正解」はありません。
イライラする日があってもいい
愚痴を言いたい日があってもいい
デイサービスに任せたっていい
ご飯を作れない日があってもいい
罪悪感より、「今日もよく頑張ったね」の言葉を。 それが私たちが届けたいケアのかたちです。
🌱 最後に
訪問診療を通じて、患者さんとご家族の“暮らし”に関わる中で、 私たちがいつも思っていることがあります。
「ご家族を責める医療」ではなく、「ご家族を安心させる医療」をしたい。
うまくいってない日こそ、私たちの出番です。 どんな日も、味方でありたい。それが、逢縁クリニックの訪問診療です。
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