top of page

【白老町 初の看取り】「最期は、家で家族と」——私たちが白老町で訪問診療を始めた理由

2025年6月17日。私たちは白老町でひとつのご自宅を初めて訪れました。末期がんと診断され、在宅での療養を希望された方の初診でした。

それから約3週間後——ご本人はご家族とともに、ご自宅で静かに旅立たれました。白老町では、ここ最近では珍しい“自宅での看取り”だったと聞いています。

ree

🕊 早朝のやわらかな光の中で

最期の瞬間は、まさに「家族の時間」そのものでした。

朝の静けさの中で、ご家族が集まり、遠方からも駆けつけてくださったご親族、そして長年寄り添ってきた愛犬が、そっと寄り添う姿がそこにありました。

医療者として関わった私たちも、胸が熱くなりました。この瞬間を届けるために、白老町で訪問診療を始めたのだと、強く実感する看取りでした。


🌱「家で看取る」という選択肢を、地域に根づかせたい

人生の最期の時間を、どこで・誰と過ごすか。その選択肢として「病院」だけでなく、「住み慣れた家で、家族に囲まれて」という選択肢が、もっと当たり前であってほしい。

私たち逢縁クリニックは、そう願って白老町での訪問診療をスタートしました。

このような看取りの機会は、すべてのご家庭に当てはまるものではないかもしれません。それでも、「できるだけ穏やかに」「その人らしく」という想いに寄り添うことが、在宅医療の役割だと思っています。


🏠 白老町でも、訪問診療は可能です

訪問診療は、定期的な診察から緩和ケア・看取りまで幅広く対応できます。「病院から在宅に切り替えたいけれど、どうすればいいかわからない」「自宅で最期まで過ごすには、何が必要なの?」

そんなご相談からでも構いません。まずはお気軽にご相談ください。


📍逢縁クリニック 訪問診療(白老拠点)

住所:北海道白老郡白老町東町4丁目6-7     白老町総合保健福祉センター(いきいき4・6)内TEL:070-9003-3302メール:o-en@o-enclinic.com▶ Webお問い合わせはこちら


📷 写真について

今回の看取りの様子については、ご家族のご了承をいただき、写真と共に記録としてご紹介しております。ご家族の想い、そして動物も交えた“暮らしの中の看取り”が、この地域の未来につながっていくことを願っております。

 
 
 

最新記事

すべて表示
冬こそ“ちょこちょこ給水”を|高齢者の脱水・便秘を防ぐ在宅のコツ【保存版】

11月も後半、札幌は一気に冷え込みました。在宅の現場では 寒くなると水分摂取を極端に控える ご高齢の方が目立ちます。「冷えるとトイレが近い」「飲めばさらに間隔が短くなる」のが主な理由ですよね。結果として 脱水→便秘→排便時の出血 という“冬の負のループ”が起こりやすくなります。 特に 抗凝固薬・抗血小板薬 (いわゆる“血液サラサラ”の薬)を服用中の方では、 硬い便で肛門が切れて出血が止まりにくい

 
 
 
特別指示書の“迷わない運用”——現場のQ&A 20

終末期や急性増悪、退院直後に**「介護で週7回」**を求められて困る——そんな現場の声に応える、 特別訪問看護指示書(以下「特指」)の要点を一次資料ベース で整理。すぐ現場で使える回答だけを並べました。 Q1. そもそも「特別訪問看護指示書」とは? 主治医が“診療に基づき”、急性増悪等で 一時的に 週4日以上の頻回訪問 が必要と判断したときに交付する指示書。 有効は交付日から14日以内 です。 厚

 
 
 

コメント


逢縁クリニック

診療時間 月〜金 9:00~17:00

北海道札幌市北区北33条西2丁目1-15 KANTINE 2-3F

bottom of page