トップランクの暴風雪の日、訪問に出る前に読んでほしい(同業者向け注意喚起)
- 恭祐 昼八

- 23 時間前
- 読了時間: 3分

昨晩〜今朝にかけて、外を見て「これはヤバいな…」と思うレベルの暴風雪でした。ドアを開けた瞬間に視界が消える、踏み出した足がそのまま埋まる。写真のとおり、**“移動すること自体がリスク”**になる日でした。
同業の皆さん(訪問診療・訪問看護・訪問リハ・ケアマネさん含め)、今日は注意喚起として書きます。暴風雪の日の訪問って、医療というより 「救助に近い業務」 になります。無理すると、患者さん以前にスタッフと車両が詰みます。
暴風雪の日に起きる“訪問あるある”は、全部事故につながる
暴風雪の日は、普段の「ちょっと遅れる」「少し遠回り」が命取りです。
走行中のホワイトアウトで急に視界ゼロ
吹き溜まりでスタック、牽引依頼が来ない(来ても時間がかかる)
到着が遅れ、次の訪問が連鎖的に崩壊
玄関までの数メートルで転倒(スタッフも家族も)
電話がつながらない/充電が切れる/連絡網が回らない
結果、「行けない」より「帰れない」 が起きます。そして帰れない時点で、患者さんにとっても組織にとってもダメージが大きすぎる。
暴風雪の日は“診療の質”より“安全設計”が最優先
ここ、割り切りが必要です。
1)訪問は「優先順位」を振り切って決める
当日の朝に、訪問を3段階に分けるのが現実的です。
A:今日行かないと危険(急変疑い、酸素・点滴、看取りの局面など)
B:できれば今日(状態不安定だが代替策がある)
C:延期でOK(定期・安定、説明中心、処方継続可能)
ポイントは、Cを迷わず落とすこと。この判断を“現場の個人”に背負わせると、絶対に無理します。
2)「中止判断」のルールを先に決める
暴風雪の日は“頑張れば行ける”が一番危ない。中止判断は、空気ではなくルールで。
例(言語化しておくだけで違います)
視界不良・吹き溜まり・交通規制・車両のスタックが出た時点で中止
予定より遅延が積み上がったら「次の訪問を切る」
迷ったら戻る(戻れるうちに戻る)
暴風雪の日の「持ち物」は医療物品より“生存装備”
在宅チームって医療物品は揃ってます。でも暴風雪は別ジャンルです。
最低限、車に常備したいもの:
スコップ、牽引ロープ、脱出用マット(or 砂/猫砂系でも)
ブースターケーブル、ジャンプスターター
毛布、防寒具、カイロ、手袋(予備も)
ヘッドライト、モバイルバッテリー
飲み物・軽食(スタック時に体力が削られる)
滑り止め(簡易スパイク等)※玄関前が地獄
医療職は「患者さんのために無理しがち」なので、装備はやりすぎくらいがちょうどいいです。
訪問先への連絡は“安心を届ける連絡”にする
暴風雪の日、患者さん・家族・施設側も不安です。だから、連絡はこういう温度感が良いです。
「安全最優先で、到着が難しい場合は延期します」
「延期になっても困らないように、今日できる代替策をこちらで組みます」
「緊急時は遠慮せず119、もしくは当院へ連絡ください(症状の目安も一言添える)」
“行けない連絡”は悪ではなく、患者さんの安全を守る行動です。
連携ツールは「導入」より「運用」が勝負(こういう日に差が出る)
暴風雪の日に本当に効くのは、ツールそのものじゃなくて運用です。
連携チャットに「本日の運用」「中止基準」「A訪問だけ実施」などを固定投稿
“返事が遅い=責めない”文化(雪の日は皆しんどい)
情報は短く、結論から(現場は読む余裕がない)
こういう日にチームが崩れないと、平時も強くなります。
最後に:スタッフが無事に帰ることが、患者さんのためになる
暴風雪の日は、真面目な人ほど無理します。でも、スタッフが事故ると、当日だけじゃなく翌日以降の在宅医療も止まります。
「今日は行かない」も、立派な医療の判断です。どうか皆さん、無理せず、安全第一で。
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