介護保険と医療保険、どっちが使われる?在宅サービスの全体像(家族向け)
- 恭祐 昼八

- 13 分前
- 読了時間: 4分
在宅の相談で必ず出るのがこの混乱です。
「訪問看護って介護保険?医療保険?」
「訪問診療はどっち?」
「デイサービスやヘルパーは?」
「結局、何が何の保険で動いてるの?」
結論から言うと、在宅は 医療保険と介護保険が“同時に走る”ことが多く、支払いも請求も分かれます。この記事では、家族が理解しやすいように 全体像 を整理します。
まず結論:ざっくり覚えるならこの表
訪問診療(医師) → 基本 医療保険
訪問看護(看護師) → 介護保険のことも医療保険のこともある
ヘルパー(訪問介護) → 介護保険
デイサービス/デイケア → 介護保険
福祉用具レンタル(介護ベッド等) → 介護保険
薬代(院外処方) → 基本 医療保険(薬局で支払い)
ここだけ押さえると、一気に見通しが良くなります。
医療保険が中心になるサービス(主に“治療・管理”)
訪問診療(在宅医療)
医師が計画的に自宅へ訪問して診療
薬の調整、検査の判断、治療方針決定、緊急時対応、看取り等
→ これは基本的に 医療保険です。
往診(単発の臨時対応)
急な発熱や悪化に対して医師が臨時で訪問
→ これも 医療保険です。
薬局(院外処方)
薬代や調剤費は医療保険(薬局で支払い)
在宅患者さん向けの薬剤師訪問(在宅訪問薬剤管理など)も医療保険が関わることが多いです
介護保険が中心になるサービス(主に“生活支援・介護”)
訪問介護(ヘルパー)
入浴、排泄、食事、掃除など生活の支援
通所サービス
デイサービス(通所介護)
デイケア(通所リハ)
福祉用具
介護ベッド、手すり、車椅子など(レンタル・購入)
施設系サービス
ショートステイ等
→ これらは基本 介護保険です。
ややこしい本題:訪問看護は「医療保険」と「介護保険」どっち?
訪問看護は、状況によってどちらにもなります。ここが一番混乱ポイント。
介護保険での訪問看護になりやすいケース
要介護認定があり、ケアプランの中で訪問看護を使う
生活管理や状態観察、褥瘡ケアなどを定期的に行う
→ 多くの方はまずこのパターンが多いです。
医療保険での訪問看護になりやすいケース
病状が重く医療依存度が高い(例:がん、難病、急性増悪など)
特別な指示(特別訪問看護指示書)が出ている期間
40歳未満で介護保険が使えない場合 など
→ ざっくり言うと、医療の必要性が強いほど医療保険寄りになります。
※細かい条件は個別に変わるため、「うちはどっち?」は相談の中で整理するのが一番確実です。
在宅サービスの全体像:医療と介護は“役割分担”で回す
在宅は、医療と介護がそれぞれ得意分野を担当します。
医療(医療保険)の役割
病気を診る
症状を緩和する
薬や治療方針を決める
急変に備える
介護(介護保険)の役割
生活を支える
清潔・食事・排泄・移動などの介助
住環境を整える(福祉用具)
デイサービスなどで家族の負担を減らす
この役割分担がハマると、「家で暮らす」が現実的になります。
よくある誤解(家族が混乱しやすいところ)
誤解1:在宅=全部医療保険でまかなえる
→ 生活支援は介護保険が中心です。医療だけで抱えると負担が増えがち。
誤解2:介護保険があれば医療はいらない
→ 病状管理・薬調整・看取りなどは医療の領域。両輪が大事です。
誤解3:請求がバラバラで「高く見える」
医療保険と介護保険は請求先が違うので、別々に見えるだけで負担感が増えます。全体像で整理すると納得しやすいです。
迷ったら:まず「ケアマネがいるか」で整理すると早い
ケアマネがいる → 介護保険サービスの設計が進められる
ケアマネがいない/要介護認定がまだ → 申請や地域包括への相談から
医療側(訪問診療)も、介護側(ケアマネ・包括)と連携しながら一緒に組み立てます。
まとめ:在宅は“医療保険×介護保険”の二本立て
医師の訪問(訪問診療・往診)=医療保険
生活支援(ヘルパー・デイ・福祉用具)=介護保険
訪問看護は状況により医療保険にも介護保険にもなる
家で暮らすには「医療が病気を支え、介護が生活を支える」役割分担がカギ
「うちの場合、どのサービスをどの保険で組む?」はケースで変わります。状況を伺えば、医療と介護の全体像として整理してご提案できます。
📞 お問い合わせ逢縁クリニック
📍札幌本院:札幌市北区北33条西2丁目1-15 KANTINE
📍白老町:白老町東町4丁目6-7 白老町総合保健福祉センター(いきいき4・6)内





コメント