在宅で看取りは可能?家族が準備すること・当日の流れ
- 恭祐 昼八

- 5 日前
- 読了時間: 4分

「最期は自宅で過ごさせてあげたい」
「でも、家で看取りなんて本当にできるの?」
「当日は何が起きて、家族は何をすればいい?」
結論から言うと、在宅での看取り(自宅で最期を迎えること)は可能です。ただし、“何となく”で始めると家族の負担が大きくなるので、事前に準備しておくと安心です。
この記事では、在宅で看取りをするために 家族が準備すること と、当日の流れ を分かりやすくまとめます。
在宅で看取りが可能なケース
在宅で看取りが可能かどうかは、「病名」だけで決まりません。ポイントは次の3つです。
本人の希望(自宅で過ごしたい、延命治療はどうするか)
家族・支援者の体制(同居・訪問看護・施設職員など)
医療・介護の連携(訪問診療+訪問看護が基本)
多くの場合、訪問診療+訪問看護が揃うと在宅看取りは現実的になります。
家族が準備すること(これだけ押さえると安心)
1)「本人の希望」を言葉にしておく(ACP)
大事なのは、本人・家族・医療者で方針を共有することです。
どこで過ごしたいか(自宅/施設/病院)
救急車を呼ぶかどうか
延命処置(人工呼吸、心臓マッサージ、胃ろう等)をどうするか
苦痛を取ることを優先するか
難しい話ですが、ここが曖昧だと、いざという時に家族が迷って苦しくなります。
2)緊急時の「連絡先」と「判断基準」を確認
家族が一番不安になるのが「これ、今すぐ電話?救急車?」の判断です。
クリニックの連絡方法(夜間休日含む)
訪問看護の連絡先
119を呼ぶべきサイン(意識が急におかしい、激しい呼吸苦、強い胸痛など)
「迷ったらここに連絡」まで決めておくと安心です。
3)介護・生活面の準備(物品含む)
必要になりやすいもの:
介護ベッド(レンタル)
車椅子・ポータブルトイレ・オムツ等
防水シーツ、タオル、使い捨て手袋
体温計、血圧計、パルスオキシメータ(あると安心)
室温調整できる環境(夏冬の負担が大きい)
※これらは多くが介護保険で整えられます。ケアマネさんと相談しましょう。
4)訪問看護を入れる(ほぼ必須)
看取り期は、医師だけでは支えきれない部分が多いです。
痛みや呼吸苦の観察
家族の不安の受け止め
清潔ケア、褥瘡ケア
緊急時の初動
訪問看護が入ることで、家族の負担と不安が大きく減ります。
看取りが近づくと起きやすい変化(よくある経過)
個人差はありますが、看取りが近づくと以下が起きやすいです。
食事量・水分が減る
眠っている時間が増える
呼吸のリズムが変わる(早い・浅い・時々止まる)
手足が冷たくなる
意識がぼんやりする、会話が難しくなる
これらは「苦しんでいる」というより、身体が自然に終末期へ向かう過程のことが多いです。不安な時は、遠慮なく医師・看護師に相談してください。
当日の流れ:何をすればいい?
1)まずは落ち着いて、連絡をする
呼吸が止まった、意識がない、明らかに亡くなられた可能性がある…そう感じたら、まずは当院(または訪問看護)へ連絡してください。
※「救急車を呼ぶべきか」は、事前の方針(延命希望の有無)で変わります。在宅看取りの方針の場合は、救急搬送ではなく 医師の臨時往診(死亡確認) の流れになります。
2)医師または訪問看護が状況を確認
訪問看護が先に駆けつけて状況を確認し、医師へ連絡することもあります。その後、医師が伺い 死亡確認 を行います。
3)死亡確認後:診断書の作成
医師が死亡確認を行い、必要書類(死亡診断書など)を作成します。※発行のタイミングや手続きは状況により異なります。
4)葬儀社への連絡・搬送
搬送が必要な場合は葬儀社が対応します。事前に葬儀社を決めておくと、当日がスムーズです。
家族が当日によく不安になるポイント(先に答えます)
Q. 苦しんでいるのか分からない
呼吸の変化や意識低下は“自然な過程”のことも多いです。ただ、苦痛が疑われる時は薬で緩和できます。遠慮なく連絡してください。
Q. 亡くなった後、家族は何をすればいい?
まずは連絡です。慌てて救急車にしなくて大丈夫なケースも多いです(事前方針による)。
Q. 夜間や休日でも来てもらえる?
体制により異なりますが、在宅看取りでは緊急時の連絡体制を組むことが一般的です。当院でも状況に応じて対応します。
まとめ:在宅看取りは「準備」と「連携」で安心して進められる
在宅での看取りは可能です。そして、家族だけで抱えるものではありません。
本人の希望を確認する
連絡体制と判断基準を決める
訪問看護・介護を整える
何が起きるかを事前に知っておく
これだけでも、当日の不安は大きく減ります。
「うちの場合どうなる?」が一番大理解決なので、状況を伺って具体的に一緒に設計します。お気軽にご相談ください。
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