医療は医療、介護は介護。ムダなく組み合わせる在宅の作法
- 恭祐 昼八

- 9月24日
- 読了時間: 3分

病院に“行けない”を“行かなくていい”に。医療と介護をムダなく組み合わせるコツを、最短ルートで。
5秒で要点
医療保険=病気の診察・治療(訪問診療/医療系の訪問看護など)
介護保険=暮らしの支え(訪問介護・通所/介護系の訪問看護・福祉用具 等)
迷ったらケアマネ+在宅医に同時相談。月1回でも月2回でも状態に合わせて設計します。
札幌市内全域/白老町/苫小牧で対応しています。
まず“枠組み”を把握しよう
医療保険(在宅医療の中核)
対象:疾患の診断・治療・急変対応
例:訪問診療(定期)/往診(臨時)、採血・点滴、褥瘡治療、在宅酸素など
負担:各医療保険の自己負担(1〜3割 等)
介護保険(暮らしの維持)
対象:日常生活の支援と自立支援
例:訪問介護(入浴・排泄・調理)、介護系の訪問看護、通所(デイ)、福祉用具・住宅改修
負担:要介護度ごとの支給限度内で1〜3割負担
ポイント:訪問看護は“医療”でも“介護”でも提供可能。病状や目的で振り分けます(医療的処置が中心なら医療保険、生活支援を含む継続ケア中心なら介護保険、など)。
在宅で“医療保険”でできること(例)
定期の訪問診療(月1〜2回)と必要時の往診
採血・点滴・注射、褥瘡や創傷の治療
疼痛コントロール、発熱時の評価と処方調整
在宅酸素・人工呼吸器の管理・調整
医療的ケア(胃ろう・カテーテル管理 等)
“介護保険”でできること(例)
訪問介護(入浴・排泄・掃除・調理・買い物)
介護系の訪問看護(病状観察・服薬支援・生活リズム調整 等)
デイサービス(入浴・機能訓練・見守り)
訪問リハ(PT/OT/ST)
福祉用具・住宅改修(手すり、段差解消 など)
よくある“併用”パターン(3例)
① 認知症・独居/日内変動あり
医療:月1〜2回の訪問診療+必要時往診
介護:訪問介護・デイ・介護系訪看で見守りと生活リズムを整える
② COPD・心不全など慢性疾患
医療:定期診療と急な増悪時の往診、在宅酸素の調整
介護:訪問看護・訪問リハで運動量・栄養・水分を伴走
③ がん終末期(自宅希望)
医療:疼痛・悪心・便秘など**“その日〜翌日”に山を下げる**即応体制
介護:介護系訪看+訪問介護で生活とケアを支える。必要時はショート/レスパイトも活用
よくある誤解を“先に”解消
訪問診療と訪問看護は別もの:医師=診断・治療、看護=日々の観察・調整・療養支援。両輪で回すのが在宅医療です。
介護保険がないと頼めない? → いいえ。医療保険だけで訪問診療・医療系訪看は開始できます。並行して要介護認定を申請しましょう。
費用が心配 → 医療・介護とも上限制度があります(高額療養費/高額介護合算制度 等)。個別にご説明します。
はじめ方(3ステップ)
相談:当院・ケアマネ・地域包括のどこからでもOK(質問だけでもどうぞ)。
初回訪問:医師がご自宅で病状・暮らしを確認し、医療×介護の分担を一緒に設計。
運用開始:月1でも月2でも。季節や病状でいつでも見直します。急変は往診でカバー。
チェックリスト(相談の合図)
通院の待ち時間がしんどい/付き添いが確保できない
食事・水分・排泄のどこかが詰まりがち
夜間の不眠・不穏/転倒が増えた
退院後の医療的ケアが不安
家で過ごしたい気持ちが強い
逢縁クリニックの強み
即応:痛み・発熱など**“その日〜翌日”**に調整
連携力:訪問診療×訪看×リハ×薬局を1チームで運用
柔軟性:頻度・役割分担を暮らしに合わせて設計
📞 お問い合わせ逢縁クリニック
📍札幌本院:札幌市北区北33条西2丁目1-15 KANTINE
📍白老町:白老町東町4丁目6-7 白老町総合保健福祉センター(いきいき4・6)内






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