医療情報が乏しくても、訪問診療はお願いできますか?
- 恭祐 昼八

- 3 分前
- 読了時間: 3分
先日、当院ホームページのチャットに、こんなご相談が届きました(※個人が特定されないよう内容は一部調整しています)。
「病院受診はしたが、医療情報が十分そろっていない状況でも、訪問診療をお願いできますか?」
この“疑問”って、地域包括支援センターさんやご家族から、実はかなり多くいただきます。今日はここにフォーカスして、当院の考え方と受け入れの流れをまとめます。
結論:医療情報が乏しくても、訪問診療は対応できます
結論から言うと、医療情報が揃っていない段階でも、訪問診療の受け入れは可能です。
なぜなら、在宅の入口ってそもそも、
転居したばかり
しばらく医療・介護サービスにつながっていない
どこの病院に何があるか分からない
家族が忙しくて整理できない
…という「情報が足りない状態」から始まることが珍しくないからです。
大事なのは、今ある情報で一度つながって、必要な情報は医療機関へこちらから取りに行くこと。ここを当院は“標準対応”として考えています。
訪問診療の受け入れに「最低限あると助かる情報」
「何があれば判断できますか?」と聞かれたら、まずはこれです。
フェイスシート(基本情報:住所、連絡先、家族構成、生活状況など)
現在分かっている病名・受診先(曖昧でもOK)
直近の困りごと(転倒・せん妄・食事が難しい等)
内服薬(お薬手帳があればベスト)
まずはフェイスシートがあれば、ひとまず受け入れ判断としては十分なことが多いです。
不足している医療情報は「当院から」取りに行きます
ご家族や包括さんが、診療情報提供書や画像所見を全部そろえるのって大変です。なので当院では、
紹介状がない
画像所見が手元にない
以前の病院が遠方
そもそもどこに何があるか不明
こういう状況でも、当院から医療機関へ情報提供依頼を行い、必要な情報を集めていきます。
「情報が揃わないから在宅が進まない」をなるべく起こさない。これが在宅側の役割だと思っています。
受け入れまでの流れ(イメージ)
ざっくりですが、こんな流れです。
まず相談(チャット/電話/包括さん経由など)
フェイスシート共有(最低限の情報でOK)
初回訪問の調整
当院から情報収集(受診先へ診療情報提供依頼など)
介護側と連携(ケアマネ・包括・訪看・施設と方針共有)
在宅は「医療」だけで完結しません。むしろ、医療と介護がつながった瞬間から安定していくケースが多いです。
“疑問”の背景には、家族の不安がある
今回のような相談の裏側って、だいたいこれです。
「今の状態で、家で見ていて大丈夫なのか分からない」
「どこに相談したらいいか分からない」
「受診はしたけど、今後どうするべきか整理できない」
情報の不足は、本人のリスクだけじゃなく、家族の不安を増幅させます。だからこそ私たちは、まずはつながって、状況を一緒に整理するところから始めたいと思っています。
まとめ:在宅の入口は“情報不足”が普通。だから遠慮なく相談してください
「医療情報が乏しい状態でも訪問診療できますか?」この疑問の答えは、はい、できます。
そして、情報が足りないこと自体を、相談のハードルにしてほしくありません。在宅医療は、そういう“整っていない状況”から生活を立て直していく医療でもあるからです。
お困りのことがあれば、まずは一度ご相談ください。
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