在宅医療の倫理と信頼:1件の不正が与える甚大な影響
- 恭祐 昼八

- 8月23日
- 読了時間: 2分
■ またも在宅医療に関する不正請求
岐阜県のあるクリニックが、実際には末期がんではない患者を「末期がん」と偽って診療報酬を不正請求していたという報道がありました。報酬額は5年間で500件以上、合計573万円にのぼるとのことです。
不正の発覚は匿名の通報から始まり、監査の結果、虚偽の記載と請求が明らかになり、院長と医療機関は保険医指定の取消という重い処分を受けました。
■ 在宅医療=なんでも自由、ではない
在宅医療は、その特性上「個別性の高い医療」「病院に通えない患者への支援」が必要であり、柔軟な対応が求められる現場です。だからこそ、制度の穴をついたような「誤魔化し」や「意図的な誤診」があると、真面目に現場で働いている私たちの信用まで損なわれてしまいます。
そして何より、「末期がん」という言葉を偽ってまで診療報酬を得ることが、患者とその家族をどれだけ傷つけるか。人の“死”を利用するビジネスになってはならないと、あらためて思います。
■ 制度の信頼性は、日々の誠実な運用で保たれる
私たち逢縁クリニックでは、診療報酬の加算取得について適切な基準を満たす患者様にのみ算定を行っています。不透明な診療内容での請求は一切行わず、日々記録の徹底とダブルチェックを行っています。
医師や看護師、事務スタッフを含めた全スタッフに、コンプライアンス教育を行い、「診療の正当性と倫理性」を常に意識しています。
■ 最後に:患者さんの“人生の時間”を預かっているという責任
私たちが提供しているのは、「医療」そのものではなく「患者さんの人生の一部」です。
だからこそ、嘘の上に成り立つ診療は、どんなに巧妙でも、決して許されるものではありません。
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