月1回でも月2回でもOK——訪問診療の診察頻度は“暮らし”に合わせて
- 恭祐 昼八

- 9月29日
- 読了時間: 3分
逢縁クリニックでは、月1回/月2回のいずれの頻度にも柔軟に対応しています。他院さまで「月2回が原則」という方針があるのも理解していますし、それぞれの事情やスタイルがあることを尊重します。そのうえで、私たちは患者さんの生活と病状に合わせて最適な頻度を一緒に考えるスタンスです
もともと月2回で訪問診療を実施
病状安定のため、月1回への変更希望
最終診察:8月20日/内服は2か月分を確保
ADL自立(食事・水分摂取可、洗濯物干し可)
軽度の物忘れあり。日中はお一人で過ごし、週2回のデイサービスを利用
→ このようなケースでは、月1回にしつつ、電話フォローや多職種連携を組み合わせることで、安心と自由度のバランスを取りやすくなります。
診察頻度を決めるときの“判断軸”
病状の安定性:ここ1〜3か月の変動、急変歴の有無
服薬管理:一包化・ピルケース・家族/介護者の見守り状況
ADL/IADL:食事・水分・トイレ・家事の自立度
見守り体制:同居家族、近居家族、訪問看護、デイサービス等
リスク要因:脱水・低栄養、褥瘡、転倒、誤薬、せん妄、嚥下
通院/訪問環境:移動手段、季節要因(冬場の転倒・外出困難 など)
月1回でいけることが多いケース
病状が安定し、急な処置や点滴が不要
服薬が自立している、または見守り体制がある
多職種の定期関与(訪問看護・デイ・ケアマネ等)が機能している
生活目標(睡眠・食事・活動量)が維持できている
月2回が安心なケース
症状の変動が大きい/処置・点滴が断続的に必要
認知機能低下で誤薬や脱水リスクが高い
体重減少・嚥下低下・褥瘡など見守り強化が必要
独居かつ支援ネットワークが弱い/季節や天候の影響を受けやすい
結論:頻度は“固定”ではありません。月1→月2、月2→月1と、暮らしに合わせていつでも見直します。
月1回にするなら——安心のための“ひと工夫”
電話フォロー:体調・食事・水分・排泄・睡眠の簡単な確認
服薬サポート:一包化/ピルケース/服薬リマインドのご提案
多職種連携:訪問看護・デイサービスからの気づきを迅速共有
レッドフラッグ共有:
発熱・呼吸苦・急な倦怠感
食欲不振・水分摂取低下・ふらつき
転倒・傷・むくみ・尿量や性状の変化
急な混乱・夜間せん妄・強い不眠
こうしたサインがあれば、頻度を一時的に増やす/臨時往診でカバーします。
他院さまの方針も尊重しつつ、地域で支え合う
「月2回でないと継続が難しい」という運営ポリシーのクリニックもあります。それぞれの事情とスタイルがあるのは当然です。逢縁クリニックは、月1回でも月2回でもOK。必要に応じて同じ地域のクリニックさまのご支援や、患者さん・ご家族にとってベストな選択ができるように調整します。
よくあるご質問
Q. 途中で頻度を変えられますか?
A. もちろんです。病状や季節、生活状況に合わせて柔軟に見直します。
Q. 薬はまとめて出せますか?
A. 病状や安全性を踏まえた医師の判断の範囲で調整します。一包化などの誤薬対策もご相談ください。
Q. 対応エリアは?
A. 札幌市内全域、白老町、苫小牧エリアで対応しています(詳細はお問い合わせください)。
まとめ
診察頻度は、病気のために“暮らし”を合わせるのではなく、暮らしに医療を合わせるための設計です。月1回でも月2回でも、“いまのあなたにちょうどいい”形を一緒に考えましょう。
📞 お問い合わせ
逢縁クリニック📍札幌本院:札幌市北区北33条西2丁目1-15 KANTINE
📍白老町:白老町東町4丁目6-7 白老町総合保健福祉センター(いきいき4・6)内
📞TEL:070‑9003‑3302






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