top of page

皮膚科の「単発往診」について:当院の対応方針を周知します

「皮膚のトラブルだけ診てほしい」

「皮膚科の先生に一度だけ往診してほしい」


こういったご相談をいただくことが増えてきたため、当院の方針をブログで整理しておきます。

結論からお伝えします。


当院では、皮膚科の“単発往診のみ”はお受けしていません。また、すでに他の訪問診療クリニックが介入している患者さまのもとへ、当院が皮膚科往診として入ることも基本的にできません。


ぜお受けできないのか:訪問診療の収益構造の話

理由はシンプルで、訪問診療は制度上、「管理料」で成り立つ構造だからです。

訪問診療は、単に診察した回数で収益が決まるというよりも、継続的に患者さまを管理する対価として「管理料」を算定する仕組みが中心になります。

そのため、すでに別の訪問診療クリニックが入っているケースで当院が往診に伺うと、**管理料が算定できない(=制度上の前提が崩れる)**状態になります。

結果として、当院側は

  • 時間も人も車も動く

  • でも管理料が算定できない

  • 継続管理ではないため運用的にも無理が出る

となり、極端に言えば 「行けば行くほど赤字」 になってしまうのが実情です。

(これは当院の都合というより、訪問診療という仕組み自体がそういう形になっています)


関係者の皆さまへ:知らないのは当然です

ケアマネジャーさん、病院の相談員さん、ご家族の方など、訪問診療の算定構造を詳しく知っている方は多くありません。

なので、単発での往診依頼が来ること自体は、責める話ではなく、仕方のないことだと思っています。


同業(訪問診療)からの依頼だけは、少しだけお願いがあります

ここは少しだけ“同業者向け”の話になります。

たまに、訪問診療の収益構造を理解しているはずの同業者の方から、診療情報提供書が添えられて「皮膚科だけお願いします」という依頼が来ることがあります。

もちろん、相談自体はありがたいですし、患者さんを思う気持ちも分かります。ただ、訪問診療同士であれば、

「おや?これ、管理料の都合上、入れないやつでは…?」

と一度立ち止まっていただけると、とても助かります。


代替案:当院ができる“現実的な対応”

「じゃあ困った時はどうすれば?」という点については、状況に応じて選択肢があります。

  • すでに入っている訪問診療クリニック内で皮膚科コンサル体制を組む

  • 皮膚科外来受診が可能なら、外来受診を調整する

  • 訪問看護で写真共有→主治医が皮膚科へコンサル依頼

  • 緊急性が高い場合は、救急・病院受診を優先する

当院としても「できません」で終わらせるより、現実的な落としどころを一緒に考える姿勢でいたいと思っています。


まとめ:単発往診は受けていません(ただし相談は歓迎です)

改めてまとめます。

  • 当院は 皮膚科の単発往診はお受けしていません

  • 他の訪問診療が介入している患者さまの皮膚科往診も原則できません

  • これは訪問診療が 管理料中心の制度設計であるためです

  • ただし、困りごとの相談自体は歓迎で、代替案は一緒に考えます

「皮膚のトラブルがあるけど、どう動けばいいか分からない」そんな時は、まずは状況を教えてください。可能な範囲で整理のお手伝いをします。


📞 お問い合わせ

逢縁クリニック

📍札幌本院:札幌市北区北33条西2丁目1-15 KANTINE

📍白老町:白老町東町4丁目6-7 白老町総合保健福祉センター(いきいき4・6)内

📞TEL:070-9003-3302




 
 
 

最新記事

すべて表示
救急車を呼ぶべき?夜間の発熱・呼吸苦の判断目安(家族向け)

訪問診療が入っていると「救急車じゃなくて往診」で一安心できることも 夜中の発熱や呼吸苦は、家族がいちばん迷う瞬間です。 「救急車を呼ぶべき?でも大げさ?」 「朝まで様子見?」——この判断がつらい。 ここで知っておいてほしいのは、 訪問診療(在宅医療)が入っているご家庭は、“救急車一択”じゃないケースがある ということ。 電話相談 → 必要なら往診 というルートで、不安を早く落ち着かせられる場面があ

 
 
 
「かかりつけ医がいる」場合の訪問診療:併診・紹介の考え方(家族・ケアマネ向け)

「昔から通っている先生がいるけど、通院が難しくなってきた」 「かかりつけ医を変えたくない。訪問診療は頼める?」 「併診ってできるの?」 この相談はとても多いです。結論から言うと、 “かかりつけ医がいる=訪問診療はできない”ではありません。 ただし、在宅では 役割分担  と 紹介(情報共有)  の設計が重要になります。 まず前提:在宅は「主治医」を誰にするかがポイント 訪問診療は、単発の往診ではなく

 
 
 
ケアマネに相談すべき?医療機関に直接相談すべき?ケース別ガイド(迷った時の早見表)

在宅の相談って、最初の一歩が一番むずかしいです。 「ケアマネに言うべき?」 「病院(クリニック)に直接電話していい?」 「包括支援センターって何をしてくれるの?」 結論はシンプルで、 “困りごとの種類”で相談先を変える のが正解です。この記事では、よくあるケース別に、どこへ相談すると早いかをまとめます。 まず早見表:相談先の基本ルール 病状・薬・急変・検査など“医療”が中心  → 医療機関(かかり

 
 
 

コメント


逢縁クリニック

診療時間 月〜金 9:00~17:00

北海道札幌市北区北33条西2丁目1-15 KANTINE 2-3F

bottom of page