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続編|低血糖って何が危ない?—在宅での見分け方・今すぐの対処・再発させないコツ

更新日:1 日前

前編はコチラ:血糖値について


まずは3行まとめ

  • 低血糖=血糖70mg/dL未満(目安)。54mg/dL未満は要注意レベルで、転倒・不整脈・意識障害のリスクが上がります。

  • 手が震える・冷や汗・動悸・強い空腹・ぼんやり・ふらつき・眠気はサイン。迷ったら測る/食べるが原則。

  • 当院は在宅で**測定・お薬調整・教育(家族向け含む)**まで伴走。再発を減らす“あなた仕様”の計画をつくります。

今すぐの対処(15-15ルール)

  1. 可能なら血糖を測る(迷ったら測る前に“食べる”でOK)。

  2. 素早く吸収される糖質15gをとる。例:

    • ブドウ糖タブレット 4〜5錠(1錠3–4g)

    • 100%果汁ジュース 約150mL

    • 砂糖 大さじ1(またはスティック砂糖3本)を水で

    • コーラ等(ダイエット飲料は不可)150mL

  3. 15分後に再測定→まだ低い/症状が残るときはもう一度15g

  4. 次の食事まで時間がある/運動の予定がある場合は、ビスケットやパン等で補食

NG例

  • 脂肪の多いチョコレートやアイスは吸収が遅く対処に不向き

  • 意識が悪い時は口から与えない(誤嚥リスク)。横向きに寝かせて救急要請、家族は**グルカゴン製剤(注射/点鼻)**を使用。

よくある原因

  • 薬の効き過ぎ:インスリン、SU薬(グリメピリド/グリベンクラミド/グリクラジド)、速効型分泌促進薬(グリニド)

  • 食事・運動のズレ:食事量が少ない、遅れた、抜いた/運動量が多かった

  • 飲酒:就寝前の飲酒は夜間低血糖の原因に

  • 腎機能低下・体重減少・発熱後:薬の代謝が変わりやすい

  • 併用薬:β遮断薬などで動悸や震えが出にくく気付きにくいことも

低血糖が起きにくい薬:メトホルミン、DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬、α-GI、チアゾリジン、GLP-1製剤(ただし併用状況により変動します)。

夜間(睡眠中)の低血糖に注意

  • 悪夢・寝汗・朝の頭痛やだるさ、起床時血糖の乱高下は手がかり。

  • 可能なら就寝前や深夜の測定/**CGM(持続血糖測定)**の警報を活用。

  • 夕食が軽い・遅い日は就寝前に補食(牛乳+クラッカー等)を検討。

再発させない5つのコツ(在宅版)

  1. 測るリズムを決める(朝食前+症状時/運転前後/就寝前 など)。

  2. 補食を常に携帯(ブドウ糖、ジュース紙パック)。家・車・枕元に分散配置。

  3. お酒は控えめに(寝る前は特に)。

  4. 運動前後の“ひと口”を習慣化。長時間の外出は補食を持参

  5. 薬の“減らし方”を医師と共有(腎機能・食事量・季節で用量を可変)。

受診・相談の目安(赤信号)

  • 週1回以上の低血糖、または介助が必要な重症低血糖が1回でも

  • 夜間に繰り返す/転倒・外傷を伴う

  • 最近食事が細い/体重減少/腎機能が落ちてきた

  • 運転・危険作業の前後に症状がある

当院でできること

  • 在宅での指導セット:症状チェック表、15gリスト、家族向け対応手順

  • 薬の見直し・デイインテンシフィケーション(高齢・腎機能低下・フレイルに合わせて目標を再設定)

  • CGM(リブレ/Dexcom等)の導入支援と警報設定

  • グルカゴン備蓄と使用訓練(注射・点鼻)

  • 訪問看護・薬局と連携し、同日〜翌日の初動で再発を減らす運用に

目標血糖・HbA1cは年齢・合併症・低血糖リスクで“あなた仕様”に調整します。無理のない安全第一のコントロールをご一緒に。

まずはご相談を

「夜にフラつく」「最近よく冷や汗が」「数値が安定しない」——質問からでOK。最短で“今日の山”を下げる手当てと、再発を防ぐ計画をお作りします。

📞 070-9003-3302

✉️ o-en@o-enclinic.com対応エリア:札幌市内全域/白老町/苫小牧

📞 お問い合わせ逢縁クリニック

📍札幌本院:札幌市北区北33条西2丁目1-15 KANTINE

📍白老町:白老町東町4丁目6-7 白老町総合保健福祉センター(いきいき4・6)内

本記事は一般的な解説です。診断・治療は診察のうえ個別最適化します。

 
 
 

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