脱水症とは?症状と対策、在宅医療でできること
- 恭祐 昼八

- 8月13日
- 読了時間: 3分
夏場や感染症の流行時期になると、ご高齢の方を中心に増えてくるのが「脱水症」です。脱水は「のどが渇いた」だけでは済まされない、命に関わる重大な状態になることもあります。
本記事では、脱水のメカニズムとともに、在宅医療・訪問看護でどのようなケアができるかを解説します。

🔹脱水症の分類と原因
脱水症は大きく分けて以下の3タイプに分類されます。
高張性脱水 → 水分の喪失が塩分より多い(例:発熱、発汗)
低張性脱水 → 塩分の喪失が水分より多い(例:利尿剤の使用、下痢)
等張性脱水 → 水分・塩分が同時に失われる(例:嘔吐、下痢)
とくに高齢者は、体内の水分量が少なく、のどの渇きを感じにくいため、脱水を自覚しにくいという特徴があります。
🔹脱水症のサインに注意
脱水は軽症のうちに気づいて対処することが非常に重要です。以下のような症状があれば要注意です:
口の中が乾く、唇がカサカサする
尿の回数が減る、尿の色が濃い
軽いふらつき、倦怠感
食欲の低下
発熱、発汗のあとに元気がなくなる
「最近、なんとなく元気がない」など周囲の違和感
🔹脱水症に対して、訪問診療・訪問看護でできること
逢縁クリニックおよび逢縁訪問看護ステーションでは、以下のようなアプローチを行っています:
◼️医療的な対応(訪問診療)
こまめなバイタルチェック(体温・脈拍・血圧・呼吸数など)
脱水の程度を確認するための採血検査(BUN/Cre比やNaなど)
必要に応じた点滴の実施(在宅で対応可)
経口補水療法の指導
既存の薬(利尿剤など)の見直し
◼️生活支援・予防的対応(訪問看護)
水分摂取量のモニタリング
嚥下状態にあわせた水分形態の工夫(ゼリーなど)
室温・湿度の確認と助言
脱水予防の生活指導(ご家族向け)
熱中症との鑑別も含めたケア
🔹入院する前に、まずは在宅での対応を
「ちょっと元気がない」「熱が続く」といったタイミングで在宅医療が入ることで、重症化を防ぎ、入院を回避できるケースも多くあります。
入院すると認知機能や身体機能が落ちる高齢者の方も少なくありません。まずは在宅で、必要な医療を、必要なだけ届けることが大切です。
🔹まとめ:脱水症は「見逃さない」「早く気づく」がカギ
暑さや体調の変化で、水分・塩分が失われやすいこれからの時期。脱水症は誰にでも起こる可能性がありますが、特に高齢者では重症化のリスクもあります。
「ちょっと気になるな」と思ったら、早めにご相談ください。逢縁クリニックと逢縁訪問看護ステーションが、在宅での体調管理をサポートします。
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