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訪問診療とは?対象になる人・ならない人を具体例で解説(在宅医療の始め方も)

「訪問診療って、どんな人が受けられるの?」

「寝たきりじゃないと対象にならない?」

「介護タクシーを使えば通院できるけど…それでも訪問診療の対象?」


こうした疑問はとても多いです。この記事では 訪問診療とは何か を整理したうえで、対象になる人・ならない人 を具体例でわかりやすく解説します。


訪問診療とは(在宅医療との違い)

訪問診療は、医師が計画的にご自宅や施設へ伺い、定期的(例:月2回など)に診療を継続する仕組みです。一方で、よく似た言葉に 往診 があります。

  • 訪問診療:計画的・定期的に訪問して診療を継続

  • 往診:急な発熱や症状悪化などに対して臨時で訪問(単発になりやすい)

「在宅医療」は、訪問診療・往診・訪問看護・訪問リハなどを含む広い概念で、訪問診療はその中核のひとつです。


訪問診療の対象になる人の基本条件

訪問診療の対象は、ざっくり言うとこの2点です。

  1. 継続的な診療が必要(慢性疾患の管理、褥瘡管理、認知症、がん治療・緩和ケアなど)

  2. 一人での通院が困難(身体的・認知機能・精神面・環境要因など)

ポイントは「病名」よりも、通院がどれくらい大変かです。「通院できている」=「通院が容易」とは限りません。


訪問診療の対象になる人【具体例】

ここからは、現場で多い「対象になりやすい」パターンを具体例で紹介します。

身体的に通院が難しい

  • 車椅子生活で、乗降や移動に介助が必要

  • 歩行器・杖でも転倒リスクが高い

  • 心不全・COPDなどで外出が呼吸苦の引き金になる

  • 脳梗塞後遺症で片麻痺があり、移動が困難

  • パーキンソン病で動作が遅く、受診の負担が大きい

認知症・精神面で「受診が成立しない」

  • 認知症で予定を忘れる/当日外出してしまう

  • 診察室で落ち着けず、医療者の説明が入らない

  • 不安が強く外来環境がつらい

  • 服薬管理が難しく、継続的な支援が必要

介護タクシーが必要な人(ここは重要)

  • 介護タクシーを使わないと受診できない

  • 受診のたびに家族が仕事を休んで付き添う必要がある

  • 受診だけで半日〜1日潰れ、本人も家族も疲弊している

「タクシーで通えるなら対象外」と思われがちですが、実際には “通院困難”のど真ん中 になり得ます。通院の負担が大きい方は、訪問診療の適応を検討しやすいです。

医療依存度が高い(在宅での管理が必要)

  • 酸素療法が必要

  • 胃ろう・経管栄養がある

  • 尿カテーテル管理、褥瘡処置が必要

  • がん治療後の緩和ケア、看取りの相談がある

  • 頻回の採血や画像評価が必要で、外来受診が現実的ではない


訪問診療の対象になりにくい人【具体例】

次に、「対象外になりやすい/訪問診療ではなく別の選択が適切」なケースです。※最終判断は個別の状況で変わります。

原則として通院が容易な人

  • 独歩で、一人で通院できる(介助なしで外来が成立する)

  • 病状が安定していて、定期受診が自力で継続できる

  • 家族の付き添いがあっても「負担が軽い」範囲で通院が維持できている

単発の「薬だけほしい」ニーズ

  • 「風邪っぽいから薬だけ出して」

  • 「週末に鼻水が出るからとりあえず薬を」

  • 「一回だけ皮膚を診てほしい(単発)」

訪問診療は“継続管理”が前提の医療です。単発ニーズだけだと、訪問診療の枠組みに合わないことがあります。(もちろん、緊急性や背景があれば話は別なので、まず相談はOKです)

すでに他の訪問診療が介入している

すでに別の訪問診療クリニックが主治医として入っている場合、制度上の制約で当院が「訪問診療」として重複介入できないことがあります。(皮膚科だけ単発で…のご相談が難しい理由もここにあります)

迷ったときの判断基準(チェックリスト)

「対象かどうか微妙…」という時は、次のチェックが役立ちます。

  • 通院に 介助者が必須

  • 受診のたびに 家族が仕事を休む

  • 移動・待ち時間で 体力が尽きる/症状が悪化する

  • 認知症などで 受診が成立しないことがある

  • 服薬管理・生活管理が難しく、 継続的な医療の関与が必要

  • 受診控えが続き、状態悪化のリスクがある

1つでも当てはまるなら、訪問診療を検討して良い可能性があります。

訪問診療を開始するまでの流れ(当院の場合のイメージ)

「情報が揃っていないけど相談していいの?」という声も多いですが、結論 大丈夫です

  1. お問い合わせ(電話・WEBなど)

  2. 現在の状況を確認(わかる範囲でOK)

  3. 初回訪問の日程調整

  4. 必要に応じて、当院から紹介状・検査情報などを医療機関へ依頼

  5. 介護側(ケアマネ・訪看・施設など)と連携しながら診療開始

在宅医療は「整ってから始める」より、つながってから整える場面が多いです。

よくある質問(FAQ)

Q. 訪問診療は寝たきりじゃないとダメ?

A. いいえ。寝たきりでなくても、通院が困難なら対象になり得ます。介護タクシーが必要な方、認知症で受診が成立しない方なども対象になりやすいです。

Q. どんな病気でも診てもらえる?

A. 多くの慢性疾患に対応できます。必要な検査(採血、画像など)や専門科の連携も含め、状況に応じて方針を組み立てます。

Q. 対象かどうか、誰が決めるの?

A. 最終的には医師が生活状況・病状・通院困難性をふまえて総合的に判断します。迷う段階で相談いただくのが一番スムーズです。

まとめ:対象は「思っているより広い」。迷ったら早めに相談を

訪問診療は、寝たきりの方だけの医療ではありません。通院に大きな負担がある方受診が成立しにくい方継続的な医療管理が必要な方にとって、生活を守る選択肢になります。

「これって対象?」と迷ったら、早めに相談してもらえると、無理のない形で医療と介護を組み立てやすくなります。

📞 お問い合わせ逢縁クリニック

📍札幌本院:札幌市北区北33条西2丁目1-15 KANTINE

📍白老町:白老町東町4丁目6-7 白老町総合保健福祉センター(いきいき4・6)内

📞TEL:070-9003-3302

 
 
 

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