通院が難しい…「うちの親、そろそろ訪問診療?」判断ポイント5選
- 恭祐 昼八

- 7月30日
- 読了時間: 3分

はじめに
「最近、病院に連れて行くのが大変になってきた…」「タクシー代や待ち時間がしんどそう…」そんな風に感じ始めたら、訪問診療という選択肢を考えるタイミングかもしれません。
今回は、ご家族が「そろそろ在宅医療かな?」と思ったときに見直してほしい【判断ポイント】を5つご紹介します。
1.通院に介助が必要(車イス・付き添いが必須)
玄関から出るだけで一苦労。車イスやベッドでの移動が必要だったり、病院までの移動で体力を消耗するようなら、在宅で診療を受けた方がご本人にもご家族にも負担が少ないかもしれません。
2.定期的に内科のフォローが必要(複数の慢性疾患)
高血圧・糖尿病・心不全・認知症など、慢性的な病気で定期通院が続いている方は、訪問診療で同じように内科管理が可能です。薬の処方も対応できます。
3.夜間や休日に急変することが増えた
「夜に熱が出た」「休日に具合が悪くなった」こうしたケースでも、訪問診療の患者さんには24時間対応の体制が整っています。いざという時に相談できる医師がいるだけで、安心感が違います。
4.病院での待ち時間・感染リスクが心配
特にご高齢の方や持病のある方にとって、病院での長時間の待機や感染症のリスクは大きなストレス。在宅での診療なら、自宅でゆっくり安心して受けられます。
5.「最期は自宅で…」という希望がある
将来に向けて、「入院ではなく、自宅で過ごしたい」という希望がある場合、訪問診療での関わりを早めに始めておくことが大切です。いざというときの在宅看取りや緩和ケアも、スムーズに連携できます。
💰気になる料金は?訪問診療の費用の目安
「訪問診療って、料金が高いんじゃ…?」と思われる方も多いですが、実際には保険が適用されるため、自己負担は意外と抑えられます。
■ 一般的な目安(自己負担1割の場合)
※高齢者の方で、介護保険と医療保険を併用しているケース
内容 | 月額の目安(税込) |
定期訪問診療(2回) | 約7,000〜10,000円前後 |
薬代 | 処方内容により変動 |
往診(急変時) | 1回あたり1,000円前後 |
夜間・休日加算 | 加算あり(保険適用) |
※医療費負担割合(1割・2割・3割)や、障がい者医療・重度心身障害者医療費助成制度などの対象者かどうかによっても費用は変わります。
■ 医療費の上限が決まっている「高額療養費制度」も活用可能
ある一定の医療費を超えた場合、自己負担額が払い戻される仕組みがあるため、継続的にご利用いただきやすくなっています。
おわりに
「通院がつらそうだけど、病院に行かなきゃいけないから…」そんなふうに無理を続けてしまう前に、ぜひ一度ご相談ください。
訪問診療は“特別な人のため”の医療ではありません。「そろそろかな?」と思ったときが、ちょうどいいタイミングです。





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