雪で通院できない問題:訪問診療に切り替えるタイミングの考え方(北海道・札幌編)
- 恭祐 昼八

- 1月25日
- 読了時間: 4分
冬になると毎年増えるのが、これです。
「雪で車が出せない」
「路面が怖くて歩けない」
「介護タクシーが捕まらない」
「付き添いの家族が仕事を休めない」
「受診日が流れ続けて、薬が切れそう」
北海道の冬は、“通院できない”が突然起きます。そして怖いのは、受診が飛ぶこと自体より、受診が飛び続けて状態が崩れること。
この記事では、**「どのタイミングで訪問診療へ切り替えるべきか」**を、現場目線で分かりやすく整理します。
まず結論:切り替えの合図は「通院の不確実性」と「負担の増大」
訪問診療に切り替えるかどうかは、病名よりもこの2つで決まります。
この冬、定期受診が“続けられる見通し”があるか?
通院のために払っているコスト(体力・家族の時間・事故リスク)が大きすぎないか?
“通える日もある”状態でも、通院が運ゲーになった時点で切り替え検討に入ってOKです。
切り替えを考える「ちょうどいいタイミング」5つ
1)受診が「2回連続で流れた」または「毎回予定が怪しい」
雪で1回飛ぶのはよくあります。でも、2回連続になると薬・検査・経過観察がズレて、崩れ始めます。
2)通院すると「帰宅後に寝込む」「数日体調が落ちる」
通院って、実はイベントです。高齢者だと、移動・待ち時間・寒暖差だけで体力を削られます。
受診後にぐったり
食欲が落ちる
夜にせん妄っぽくなる
転倒が増える
このパターンは、通院を続けるほどリスクが上がるので切り替えのサインです。
3)付き添いが「家族の限界」を超えてきた
冬は「誰が連れていくか」が詰みやすいです。
仕事を休み続けられない
送迎できる人がいない
悪天候の運転が怖い
介護タクシー予約が取れない
家族の稼働が前提の通院は、冬に破綻しやすいので早めが安全です。
4)薬が切れそう/検査フォローが遅れている
「薬だけでも…」が増えたら黄色信号。
血圧・糖尿病の薬がズレる
抗凝固薬など、止めたくない薬がある
検査(採血・画像)のフォローが滞る
薬と検査がズレると、春に一気に悪化することがあります。
5)転倒・急変のリスクが上がっている
冬は転倒が増えます。骨折→入院→ADL低下→在宅が崩れる、が典型ルート。
「通院のための外出」が転倒イベントになるなら、訪問診療の価値が大きいです。
「今すぐ検討」になりやすいケース
以下に当てはまるほど、冬の通院は危険度が上がります。
心不全・COPDなどで悪化すると入院になりやすい
酸素療法中
認知症があり、受診が成立しづらい(予定を忘れる・外出してしまう等)
片麻痺、パーキンソン病、ふらつきがある
独居で、受診当日に支援が組めない
すでに「救急受診が増えている」
よくある誤解:「冬だけ訪問診療ってできるの?」
ケースによりますが、現場感としてはこうです。
“ずっと訪問診療”しか選べないわけではない
状態が安定して、通院が再び可能になれば、外来へ戻すこともあります
ただし、冬だけ単発で…というより、一定期間は継続管理として組む方が現実的です(薬・経過・緊急対応の設計が必要)
「冬だけでも相談したい」は、全然アリです。まずは状況整理から。
訪問診療に切り替えると、何がラクになる?
受診の“移動”が消える(事故リスク・疲労が激減)
薬の継続・調整がスムーズになる
体調変化を早めに拾える(入院の予防になることも)
介護・訪問看護・薬局との連携が一本化しやすい
家族の「連れて行かなきゃ」がなくなる
切り替え前に家族が準備しておくとスムーズなもの
お薬手帳(写真でもOK)
今の困りごとメモ(いつから/どれくらい/何が一番大変か)
かかりつけ医・病院名
介護保険の状況(ケアマネさんの有無)
キーパーソン(主に連絡を取る家族)
医療情報が完璧に揃っていなくても大丈夫です。在宅は「つながってから整える」ことが多いです。
まとめ:通院が“運”になったら、切り替えの相談どき
雪で受診が飛ぶのはあり得る
でも、飛び続ける/家族が無理している/体調が崩れているなら黄色信号
通院の不確実性が増えた時点で、訪問診療の相談は早いほど安全
「対象になるか分からない」「まず話だけ聞きたい」でも大丈夫です。冬の間に崩れる前に、選択肢として一度整理しておくと安心です。
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