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高齢者が「食べない・飲まない」…それは病気?老衰?訪問診療でできること

「食欲が落ちてきた」「水分もあまり取らない」——。高齢のご家族にそんな変化が見られたとき、多くの方が「病気かもしれない」と不安になります。確かに、感染症や消化器の不調など、治療で改善するケースもあります。しかし、私たちが訪問診療で向き合う場面の多くは、“老衰”による自然な変化です。

老衰による「食べない・飲まない」

老衰が進むと、体はゆっくりとエネルギーを必要としなくなり、食欲や喉の渇きを感じにくくなります。これは身体が最期の準備を始めたサインでもあります。ただ、この現実をいきなりご家族にお伝えしても、受け入れられないことがほとんどです。昨日まで元気だった姿があるからこそ、「何かしてあげられることがあるはず」と思ってしまうのです。

訪問診療の役割は「時間をかけて寄り添うこと」

訪問診療の医師がすぐに答えを出さないのは、単に病状を見極めるためだけではありません。ご家族が現実を理解し、気持ちの整理をつけられるよう、丁寧に対話を重ねることも大切な医療の一部です。「できること」と「しない方がよいこと」を一緒に考え、その人らしい日々を最後まで守るために、私たちは時間を惜しみません。

食べられない・飲めないときにできるサポート

訪問診療では、必要に応じて以下のような対応を行います。

  • 脱水や栄養状態の評価

  • 経口で摂れる工夫(ゼリー・トロミ・少量高カロリー食など)

  • 点滴の適否の判断

  • 苦痛を減らすための緩和ケア

  • ご家族への説明と精神的サポート

「食べない・飲まない」は、必ずしも“治せること”ではありません。けれど、“支えること”はできます。その人が安心して、家族に見守られながら最期まで過ごせるよう、訪問診療はそばに寄り添い続けます。

📞 お問い合わせ逢縁クリニック

📍札幌本院:札幌市北区北33条西2丁目1-15 KANTINE

📍白老町:白老町東町4丁目6-7 白老町総合保健福祉センター(いきいき4・6)内

 
 
 

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北海道札幌市北区北33条西2丁目1-15 KANTINE 2-3F

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